story17 ページ17
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きぃきぃ…と、錆びた鉄の擦れる音が
静かな暗闇の中に響く。
夜の公園は不思議なもので、
昼間のそれとは全く違う、別の世界の様に見える。
子供達が使わない遊具は、どこか寂しげだ。
昔は、立ち漕ぎだって安易にやってみせたブランコも、
今じゃ座って漕ぐことすら難しい。
これも年のせいなのか。
思わず童心に戻って必死に漕いでいた自分に
ふと我にかえった時、自嘲の笑みをうかべた。
それから何分かたった後に
砂を蹴飛ばすように走る足音が、自分の目の前で止まった。
「すみません！遅れました！」
息を切らしながら、本当に申し訳なさそうに頭を下げる。
鼻の頭が赤くなっているのを見て、
何故か、胸がキュンと高鳴った。
…………やっぱり、
おかしい。
「いや。いいよ、全然」
「本当ですか？
でも、寒かったでしょ？」
「んー…いや。そんなに」
「嘘だ！
ほら、こんなに手が冷たいです」
ふいに、自分の手を握り締められたものだから
体がビクッと反応した。
「俺、もともと冷え性だから…」
「そうなんですか！
どうしよう…今カイロもってないや。…………あ！」
急に思い立ったように、握っていた手を摩り始める。
「……！なっ…何してるの？」
「俺、ずっとポケットに手入れてたから
少しはあったかいと思います！」
「…………」
細い指先から伝わる、この人の体温が
冷えた自分の指先に、じんわりと入ってくるようで心地良い。
「…前から思ってたんだけどさ、お前って天然だよね。
よく言われない？」
懸命に摩っていた手を一瞬だけ止めて、顔を上げたので
思ったよりも距離が近かったことに気がついた。
視線があって、へらっと笑う。
「それ、どういう意味ですかー」
屈託なく笑う姿をみると
ただ純粋に、抱きしめたい衝動に駆られた。
すぐに理性が働いたけど。
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えお(プロフ) - ルナさん» 待ってくれてたんですか！ありがとうございます☆ (2013年10月31日 19時) (
レス) id: ed973afdfd (このIDを非表示/違反報告)
えお(プロフ) - かな。さん» わーヽ(；▽；)ノそんな嬉しいお言葉！ありがとうございます！更新速度はおそいですが気長に待ってやってくださいヽ(；▽；)ノ (2013年10月31日 19時) (レス) id: ed973afdfd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - えおさん、待ってました♪ 更新ありがとうございます。 (2013年10月30日 23時) (レス) id: 8a8000df8a (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - ☆えおｻﾏ♪☆ こんばんわ♪お初ｺﾒでございますが... ｢続きぃーｯ!!｣ まちゃきとさとぴ ﾅﾆつながりなのぉｯ!? ｢続きぃーｯ!!(ToT)｣ 気になるぅwww(≧▼≦) っというﾜｹで次回更新楽しみにしてます♪ おやすみなさい(^^ゞ (2013年10月30日 22時) (携帯から) (レス) id: 93992e831f (このIDを非表示/違反報告)
えお(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます(⌒▽⌒)そう言っていただけてとても嬉しいです。 (2013年10月25日 22時) (レス) id: ed973afdfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えお | 作成日時：2013年10月13日 23時
