立てば芍薬【名探偵コナン】 (ページ2)

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50話ページ2

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『Aくん、やっと完成したんじゃ！！』

電話越しでも興奮しているのがわかる。

「ほんとですか！？今から向かいます！！！」

嬉しくて足取りが軽くなる。

ガチャ

「お邪魔しまーす！

博士、出来たって！！」

『見てくれAくん！見た目は普通の携帯カバーじゃが、どんな爆発にも負けんかったんじゃ。』

「すごすぎます博士…！！！」

やっと諸伏さんを助けられる希望が見つかった。
そう思えて涙が出てくる。

『な、泣かんでくれ！！』
「すみません…嬉しくて」

その後少し世間話をして、新一くんは学校でいない時間帯だったため約束のものを受け取って帰った。

帰り道、今度2人で会いたいです。と諸伏さんに連絡を入れる。

すると、

オレだけ？珍しいね。仕事が終わったら連絡するから予定を決めようか。という連絡と

なぜヒロだけなんだ？僕に連絡が来てないのはおかしいんじゃないか？という連絡がほぼ同時に来た。

最近降谷さん本当に危ない。

とりあえず、

諸伏さんには、ありがとうございます。お願いします！

降谷さんには、降谷さんは別の機会に2人で会ってくれるでしょ？

と送っておいた。

2人の公安side

『…え』

ちょうど昼休憩で食事を取り終えた直後だった2人。

そのうちの1人、諸伏景光は小さく驚きの声をあげた。

『どうした？ヒロ』

『あ、いやなんでもないよ。』

バレると面倒くさいと考えたのか、彼は隠すという選択をした。

しかし、長年一緒にいる幼馴染みの隠し事を不思議に思った男は彼に素直に吐くよう促した。

『…怒るなよ？』

『はは、ヒロがそこまで言うなんて珍しいな。怒らないさ。』

そう言われて諸伏が見せたのは、ある女性からの連絡だった。

『な、んだと…？』

送り主は彼が好意を寄せるAであった。

毎回デートは降谷からの誘いと言っても過言ではない。

『それ、会うのか…？』
思わず声が震える降谷。

『うん、よっぽどのことだろうから。会おうかな。』

『そうか…いやそうだよな、なにかあったら危険だよな。』

自分に言い聞かせているようにしか見えない、なんて口が裂けても言えない諸伏である。

『とりあえず返信するね。』

という言葉にハッとして、降谷も彼女に連絡を入れる。

すぐに来る彼女からの連絡。

彼女からの返信に幸せそうな顔をする降谷を見て、彼女の方が上手だな〜なんて考える諸伏であった。

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