5話 ページ6
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稀に見る名試合(先生談)の末、1位に輝いたのはじんぺーくんだった。
浅井先輩?最下位だよ…。
2人は手を組んでたのか、すぐに浅井先輩を落としに行った。
お前ばっか見られやがって!!やら主役は俺たちだ!!やら騒いでる幼馴染みの声が聞こえてきたけど知らない。
なんて考えてるとじんぺーくんが帰ってきた。
「おかえり〜、お疲れ様!」
『おう。次はAの番だな、頑張れよ。』
「頑張るけど…プレッシャーかけないでよ!」
『最下位で帰ってきたら慰めてやるよ』
「失礼だな〜。まあいいや、いってきます」
なんて言って集合場所に向かう。
《只今より、1年生の障害物競走が始まります。》
アナウンスと共に入場すると、2人ほど大きな声援が聞こえてきた。
うちの学校の障害物競走では4つの障害物をこえることになっている。網くぐりから始まってみの虫競走、平均台渡り、最後に吊るされているパンを口でとってから走ってゴール。
なかなかハードだ。
現在の順位は赤団が1位、僅差で2位が青団、それを黄団緑団が追いかける形になっている。
余計プレッシャーだな〜なんて考えていると、順番が来るのはあっという間。
よーい…パンッ!!!
最初の網くぐりではなんとか1位に乗り出た。
このまま袋跳びも1位をキープしなきゃ。
そう考えて後ろを向いた瞬間
ドンッッッ!!!
緑団の子に後ろから強くぶつかられた。その衝撃に耐えられず思わず倒れる。
『A/Aちゃん!!!!!』
2人の声が聞こえるけど関係ない。
「…いったいなあ」
たしか彼女はじんぺーくんのことをかっこいいと言っていた子。
まあ嫉妬だろうな。
こっちを見て勝ち誇った顔をしているんだもん。
…けど私はあんなに醜い人に負ける気無い。
「あなたなんかに、負けないんだけどっっ!!!」
『っなんでそんな速いのよ!?』
怒涛の追い上げで、みの虫を終わらせて、平均台渡りもクリア。パン取り競走の場所でやっと追いついた。
「はむっっっ!!!…っしゃ!」
袋に入った小分けの菓子パンを手に持ち替え、全力ダッシュ。
あとは直線!!30m……20……10……
よしもうゴール!!!!
《青団、逆転勝利です!!!》
「よしゃあああ!!!ってやば、コケるっ」
全速力の勢いのまま止まれず、慌てて目を瞑る。
しかし私を包んだのは地面のような硬さではなく、柔軟剤の香りと私より太い腕だった。
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そば粉(プロフ) - ヨザクラさん» ありがとうございます!!これからもソワソワしていただけるように書いていきます!警察学校組登場まであと少しお待ちください! (2022年6月3日 8時) (レス) @page18 id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
ヨザクラ(プロフ) - とても面白いです!続きが気になってソワソワします!全員にフラグ立ってーーー!!!頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年6月2日 9時) (レス) @page14 id: f4c5d262a2 (このIDを非表示/違反報告)
そば粉(プロフ) - ひええそんなこと言ってくださる柑橘類様尊すぎませんか(?)ありがとうございます!!そのお言葉がモチベーションになります!!! (2022年5月31日 0時) (レス) id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*@馬鹿同盟(プロフ) - えっ尊いですね(?) 応援します! (2022年5月29日 19時) (レス) @page6 id: dcab7e85b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そば粉 | 作成日時:2022年5月27日 11時