49話 ページ50
・
「これは、2番で、こっちは3番…?」
『…』
「よし出来た!!零さん採点お願いします!!」
『うん、合格だ』
「はあー!!やっと終わった!!!」
『はは、よく頑張ったな。』
「零さんわかりやすいけどスパルタ」
『え?何か言ったかい?』
「なんでもないです!!!!」
零さんに教えてもらっているのは、彼が首席だったという情報を持っていたからだ。
もちろん一方的にお願いしたわけではない。もし良かったら、なんでもするので勉強を教えて欲しい、とお願いしたところ、夕方まで少し遊んでくれたら夜勉強を教える、と提案してくれたのだ。
しかし今日を振り返ってみよう。
お迎えに来てもらい、美味しいご飯をご馳走してもらい、そして私に似合う服までプレゼントしてもらった。そして今は勉強を教えてもらっている。
さすがの私でも申し訳なさは感じる。
まあ正直、零さんがここまでやってくれることは少し期待していた。なので今朝お礼用にと仕上げておいたフルーツケーキはある。それと私が好きな茶葉も。
しかし予想以上であったため、今から手料理を振る舞うことにした。
零さんには軽く食べれるものを作ってくるので時間を潰しておいて欲しいと頼んできた。
もちろん手伝うと言ってくれた彼だが、零さん料理はからっきしって聞きましたよ?なんて言えば大人しくリビングに戻った。
メニューは、ロールキャベツとサラダとスープ。それとお米。
お米に関しては申し訳ないが、いつもの余りの冷凍を解凍する。
昔、料理にハマっていた時期があったので意外と料理は得意だ。
・
・
やはり慣れていると勝手に手が動くもので、1時間ちょっとで3品完成した。
「お待たせしました〜」
『わざわざありがとう。
…A、君こんなに料理が出来たのか。』
「ふふ、まだ食べてないじゃん」
『いや、あの時間で3品作るだけでもすごいのに見栄えも良いから。』
なんて褒められてさすがに恥ずかしくなってしまう。
「『いただきます。』」
彼はまずロールキャベツを食べた。
『!!すげえ美味い!!』
「ほんと?お口に合って良かったです。
あ、そういえばケーキも『食べたい』ふふ、了解です。」
零さんの分は多めに作ったつもりだったのに彼はあっという間に食べ終わってしまった。
『美味かった。ごちそうさまです。
…毎日食べたいくらいだ。』
そう言い残して彼は出ていった。
・
1552人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そば粉(プロフ) - ヨザクラさん» ありがとうございます!!これからもソワソワしていただけるように書いていきます!警察学校組登場まであと少しお待ちください! (2022年6月3日 8時) (レス) @page18 id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
ヨザクラ(プロフ) - とても面白いです!続きが気になってソワソワします!全員にフラグ立ってーーー!!!頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年6月2日 9時) (レス) @page14 id: f4c5d262a2 (このIDを非表示/違反報告)
そば粉(プロフ) - ひええそんなこと言ってくださる柑橘類様尊すぎませんか(?)ありがとうございます!!そのお言葉がモチベーションになります!!! (2022年5月31日 0時) (レス) id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*@馬鹿同盟(プロフ) - えっ尊いですね(?) 応援します! (2022年5月29日 19時) (レス) @page6 id: dcab7e85b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そば粉 | 作成日時:2022年5月27日 11時