座れば牡丹【名探偵コナン】

33話 ページ34

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無事に退院して、今日は全休。

ということで、1人で部屋にこもってこれからの予定を立てていた。



まず書き出したのは必ず助けるリスト

研二くんとじんぺーくん、そして諸伏さんと伊達さん。




まず助けるのは研二くん。

原作の彼が亡くなったのは、22歳の11月7日。


今研二くんは22歳。今日は10月30日。

つまり原作の彼の命日まで約1週間しかないのだ。


私が考えた作戦はこうだ。


11月7日当日、あのマンションに潜入。

友人の部屋で留守番をしていて騒ぎで起きて急いで準備したところ、階段を降りる途中足をひねって逃げ遅れたと言って研二くんに遭遇。

下まで連れて行って欲しいとダダをこねる。

この時点で問題はありまくりだが、多分研二くんは私の頼みなら聞いてくれる。





他にもじんぺーくんや諸伏さん、伊達さんの作戦も考えたいところではある。

けど、研二くんが生き延びることによって特にじんぺーくんの人生は原作とは全然違うものになると思う。

だからこそ、その流れに沿って救いたい。








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1週間はあっという間に経ってしまった。

ちなみに杯戸町に住んでいる子については、何と運良く同じ学科の田中ちゃんがあのマンションに住んでいた。

しかも彼女は来週には引っ越す予定らしい。


なんて運の良い？子なんだろう。




私は作戦通り、6日つまり昨日の夜から田中ちゃんの家にお泊まりさせてもらっている。

正直あんな作戦は立てたものの研二くんや私の命、みんなの未来が今日にかかっているなんて考えたら眠れなかった。



そして時がやってきた。


“このマンション内に危険物が仕掛けられていることかわかりました！速やかにマンションから出るようにお願いします！”


というアナウンスが入る。


「！！逃げよう田中ちゃん！！」
『っえ、お金とか、あと…！』
「じゃあ、通帳と財布と携帯と身分証全部！
他絶対に無くしたくないものだけ持って逃げよう！！
私は他の階の人たちの誘導してくる！」
『え、Aちゃん！？』

「下で合流しよう！！！」



そう言って彼女の部屋を出る。大丈夫だ。彼女は頭が良い。



他の階の住人たちが逃げるのを隠れて見る。

隠れる理由は簡単、警察に見つかればすぐに下に連れていかれるからだ。




じっと身を潜める。








よし、みんな行った。






そしてタバコを吸い終わりそうな彼に声をかける。








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「お巡りさん」





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