31話 ページ32
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『本当に心配したよ。俺には相談しにくかったかな…?』
『大きな傷もなくて良かったね。』
『あんまり萩原たちに心配かけてやらないでくれよ?』
『待てよ降谷ちゃん、Aちゃんとそんな仲良いの?』
『おい傷あるかなんて見るんじゃねえ!』
と、私の病室はガタイの良い男の人たちで溢れていた。
「あはは…皆さんわざわざありがとうございます。
けど、こんなにいただいちゃって」
私は1週間で退院予定だが、1ヶ月でようやく食べ切れるかというほどのゼリーやフルーツ、お菓子をお見舞いの品としてもらったのだ。
『せっかく君のために選んだんだ。食べてくれ。』
と言ってくれる降谷さん。それでも量が多すぎるんだよね…。
あ、良いこと思いついた。
「研二くん」
『なあに?』
「耳貸して」
他の皆さんには聞こえないように小声で話す。
『わかった。百均でいいの?』
「うん、お願いします。」
『了解。行ってくるね』
不思議そうに私を見る3人と疑いの目で見るじんぺーくん。
『A、変なこと考えてないだろうな』
「考えてないよ〜」
『ほんとかあ?』
「…わーん降谷さん、じんぺーくんがしつこい。助けて。」
『おいA!』
『うるさい松田。大丈夫だよ、Aちゃん。』
私の頭をポンポンとする。
こんなにかっこいい人に頭をポンポンされるのは慣れてなくて少し顔が熱い。
『君が照れると僕も恥ずかしくなってしまうな』
「あ、ごめんなさい!」
なんて少し恥ずかしい気まずい空気が流れているとナイスタイミングで先程頼んだおつかいを済ませた彼が帰ってきた。
『ただいま〜。Aちゃん、買ってきたよ。』
「おかえりなさい、ありがとう研二くん。あとでお金払うね。」
『いいよ、女の子にお金なんて出させません。』
「ふふ、ありがとう。お言葉に甘えさせていただきます。」
買ってきてくれたものを袋のまま預かる。
『んで、Aなに頼んだんだよ。』
「んー?包丁と紙のお皿とコップとお茶。
はい、これ。洗ってきて欲しいな。」
そう言って先程もらったフルーツを渡す。
『…お前病人なんだから休んどきゃいいだろ。』
「私異常ないもん。じっとしてられないし、あと私1人でこんなに食べきれない。ほら早くー」
そう言うとグチグチ言いながらも洗いに行ってくれるじんぺーくん。
『気を遣わなくていいのに。』
『ゼロ、そういう割に嬉しそうだよ。』
『ヒロ!!!』
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そば粉(プロフ) - ヨザクラさん» ありがとうございます!!これからもソワソワしていただけるように書いていきます!警察学校組登場まであと少しお待ちください! (2022年6月3日 8時) (レス) @page18 id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
ヨザクラ(プロフ) - とても面白いです!続きが気になってソワソワします!全員にフラグ立ってーーー!!!頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年6月2日 9時) (レス) @page14 id: f4c5d262a2 (このIDを非表示/違反報告)
そば粉(プロフ) - ひええそんなこと言ってくださる柑橘類様尊すぎませんか(?)ありがとうございます!!そのお言葉がモチベーションになります!!! (2022年5月31日 0時) (レス) id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*@馬鹿同盟(プロフ) - えっ尊いですね(?) 応援します! (2022年5月29日 19時) (レス) @page6 id: dcab7e85b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そば粉 | 作成日時:2022年5月27日 11時