11話 ページ12
・
体育祭の後は特にイベントもなく、研二くんたちは受験勉強に本腰を入れたため少しずつ関わる時間が減っていった。
たまに一緒に帰ったりはしたけど、向こうも大変そうで遠慮してしまった。
けど彼らと離れたことにより、仲の良い友達もできたりもした。もはや親友である。
名前は凌太。凌ちゃんと呼んでいる。
めちゃくちゃ爽やかイケメンで心は乙女、けど恋愛対象はゴリゴリのマッチョメンズ。私の姉御みたいな存在で多分人生2周目。
凌ちゃん曰く、私と話してみたかったが研二くんたちからの圧がすごくて近寄れなかったらしい。
凌ちゃんはクラスの大半の女の子みたいに研二くんたちに興味はないそうだ。研二くんたちなんかよりもっとゴリゴリの人がいいと言っていた。
私は凌ちゃんのそんなところも大好きだし、何より気が合うから一緒にいる。
・
・
研二くんたちは今日で中学校を卒業してしまう。
「やだ…また迎えに来て欲しいのに。卒業とかだめ。しなくて良いよ、留年しよ？」
『Aちゃん珍しくワガママなの？？けど卒業はどうしようも無いからね。それに俺たち高校決まったし』
『ハギが言う通りそればっかりは無理だな。迎えに来て欲しかったら俺らと同じ高校来いよ。そしたらまた2年後迎えに来てやる』
「...なんで今日そんなに冷たいの2人とも。意味わかんない。もういい。」
『あ、おいコラ』
『行っちゃったねえ』
『今日のAちゃんご機嫌斜め？』
『みたいだな。』
なんてコソコソ会話してるのを私は知らなかった。
「寂しい…無理...学校来る意味なくなる...」
『ちょっとA灰みたいになってるわ！！もう！！アンタには凌ちゃんがいるでしょ！？』
「違うもん〜、凌ちゃんとはまたちょっと違うんだよ〜」
『それも聞き飽きたわ。はぁ...アンタ幼馴染みの卒業くらい笑顔で祝ってやれないの？』
「...だって、遠く行っちゃう」
『アンタらそれで崩れる程度の関係性なの？』
「それは違う。」
これは断言出来る。距離なんて関係ない。
『ならいいじゃない。ほらっシャキッとしな！！』
「うん、ごめん凌ちゃん。ありがとう。」
『いいの。Aは笑顔でいる方が可愛いわ、凌ちゃんの次にね。』
「今ので全部台無しだよ凌ちゃん！！！」
・
・
3年生の入場中、私の様子を伺うように見てきた2人。
目が合ったので私が口角を上げると目を見開いて驚いてた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1554人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そば粉(プロフ) - ヨザクラさん» ありがとうございます！！これからもソワソワしていただけるように書いていきます！警察学校組登場まであと少しお待ちください！ (2022年6月3日 8時) (
レス) @page18 id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
ヨザクラ(プロフ) - とても面白いです！続きが気になってソワソワします！全員にフラグ立ってーーー！！！頑張ってください！楽しみにしてます！ (2022年6月2日 9時) (レス) @page14 id: f4c5d262a2 (このIDを非表示/違反報告)
そば粉(プロフ) - ひええそんなこと言ってくださる柑橘類様尊すぎませんか(？)ありがとうございます！！そのお言葉がモチベーションになります！！！ (2022年5月31日 0時) (レス) id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*＠馬鹿同盟(プロフ) - えっ尊いですね(？) 応援します！ (2022年5月29日 19時) (レス) @page6 id: dcab7e85b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そば粉 | 作成日時：2022年5月27日 11時
