10話 ページ11
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『さて、Aちゃん。何してくれるの？』
あっという間に家だ。
今さら恥ずかしくなってきた。
しかし目の前にはニコニコ笑顔でこっちを見ている研二くん。
やるしかない。こうなったら1発K.O.させてやる。
「研二くん」
『ん、なあに？』
「ちょっとしゃがんで欲しいな」
『これくらいでいい？』
「うん、大丈夫。目瞑って。いいって言うまで開けちゃだめだからね」
『ふふ、はい』
閉じたのを確認して研二くんの首の後ろで手を組む。
『ぇ』
「よく頑張りました。お疲れ様。」
と耳元で囁く。
パッと手を解いて少し離れる。
「いいよ、目開けて」
って言ったけど、目だけ開けて固まっちゃってる。
「おーい研二くんー？」
と顔を覗き込む。
すると一気に顔が遠のいた。
『っありがとう。だいぶ癒された』
「良かった。満足できた？」
『うん、ありがとうございました。帰ろう。』
「なんで敬語？」
『もう触れないでくれ』
「あは、わかった。送ってくれてありがとう。ばいばい」
『うん、また』
いつもより帰るスピードも速い。
ガチャン！！！
研二くんのお家は目と鼻の先だから家に入っていくとこまで見送ってるんだけど、今日はいつも以上にすごい音で扉を閉めてた。
面白いなあ、今日の研二くん。
・
・
・
幼馴染みHと幼馴染みMの電話
Prrrrrr……
ガチャ
『はい』
『じんペーちゃん、ちょっと聞いてくれ』
『なんだよ』
『Aちゃんがね、あー、思い出すだけでやばい』
『切るぞ』
『待って、話すから』
『はやくしろ』
『さっき帰ってる時に出来心でAちゃんになにしてくれるの？って急かしてたの。』
『最低だな』
『うん...反省したよ。それで急かしてたら、俺の姉ちゃんが教えたあの上目遣いでここでは恥ずかしいとか言うんだよ』
『...そんで？』
『いつも通りAちゃん家の玄関まで送ってったら、かがんで目瞑ってって言われて言われたとおりにしたんだ。そしたら、』
『そしたら？』
『俺の首にAちゃんの腕が回ってきて、耳元でお疲れ様って囁かれたんだよ。...え、小悪魔すぎない？』
『あいつほんとに恐ろしいな。
つーかハギ、俺が早く帰ったの感謝しろよ。』
『感謝してる。じんペーちゃんがいたらあそこまでしてくれなかったよ。
じゃあ切るね。』
『あ、おい』
ガチャ
『ったくあいつ...』
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そば粉(プロフ) - ヨザクラさん» ありがとうございます！！これからもソワソワしていただけるように書いていきます！警察学校組登場まであと少しお待ちください！ (2022年6月3日 8時) (
レス) @page18 id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
ヨザクラ(プロフ) - とても面白いです！続きが気になってソワソワします！全員にフラグ立ってーーー！！！頑張ってください！楽しみにしてます！ (2022年6月2日 9時) (レス) @page14 id: f4c5d262a2 (このIDを非表示/違反報告)
そば粉(プロフ) - ひええそんなこと言ってくださる柑橘類様尊すぎませんか(？)ありがとうございます！！そのお言葉がモチベーションになります！！！ (2022年5月31日 0時) (レス) id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*＠馬鹿同盟(プロフ) - えっ尊いですね(？) 応援します！ (2022年5月29日 19時) (レス) @page6 id: dcab7e85b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そば粉 | 作成日時：2022年5月27日 11時
