トラウマ。 ページ5
人は脆い。
それはあの日から解っていたことだ。
学校帰りに友達の家に寄って帰ってきた。
パタパタと元気よく家に向かって駆け、がちゃりとドアを開ける小さい俺。
「かあさん！ただいま！！」
何時もだったらそこで母さんがおかえり、と微笑んでいた。
けれど、靴はあるのに返事が返ってこないことに子供ながら違和感を感じた。
「…かぁ、さん…？」
玄関で靴を脱ぎ、急いでリビングに入る。
そこには唯、赤一色が広がっていた。
ひゅっ、と息を飲み、そこに倒れている女の人＿＿＿母を見た。
「かぁさ、ん……母さんッ！！！！」
服が汚れることも気にせずに母の元へ向かった。
母はもう冷たくなっており、死んでいたことは今ならわかるが、あの頃の俺には唯々不安と焦りが頭を駆け巡っていた。
「かぁ、さん………起きて…起きてってば………ッ。」
「…ぁ…そうだ……」
俺は、ぐちゃぐちゃのかあさんをぎゅぅと抱きしめ、机の上のかあさんのケータイを持った。
かけた先は……
「…とぉ、さん…」
「雅恵？……嗚呼、Aか？お父さん忙しいんだが…」
「母さんが……おきないの…辺り、真っ赤で…」
「………＿＿＿は？」
それから父さんが急いで駆けつけてくれて、それからその日1日は何も覚えていない。
けれど、涙がでなかったことだけは覚えている。
それから、俺はずっと家に閉じこもり、人とは話さなくなった。
父さんも、俺には母の祭壇には触らせず、見させてもくれなかった。
……母を守る為、と。
そう言った父の目は冷ややかだった。
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左側に注意(プロフ) - 瀬戸凛兎さん» 辛いですよね…ありがとうございます…！回復するまで今しばらくお待ちを…（・ω・｀＠）ｽﾐﾏｾﾝ (2017年12月14日 18時) (
レス) id: 1a25799cf4 (このIDを非表示/違反報告)
左側に注意(プロフ) - ねる＠空前絶後の低浮上さん» ありがとうございます…無理しない程度に頑張ります（・ω・｀＠） (2017年12月14日 18時) (レス) id: 1a25799cf4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸凛兎(プロフ) - インフルエンザ辛いですよね…。私も含め読者はみんな復活するまで待ってますので、しっかり治してくださいね！これからも応援してます！ (2017年12月13日 20時) (レス) id: c4b48b7ec8 (このIDを非表示/違反報告)
ねる＠空前絶後の低浮上(プロフ) - 突然すみません。もうゆっくり休んでください、めっちゃゆっくり。インフルは拗らせちゃうと厄介ですよ！無理しないでください、応援しています！ (2017年12月13日 19時) (レス) id: 375dd4fcc8 (このIDを非表示/違反報告)
左側に注意(プロフ) - まぁさん» ありがたいお言葉有り難うございます！近々番外編も作る予定ですので宜しければそちらもご覧になってくれたら嬉しいです！！ 檜扇「よろしく…ね？」 (2017年11月19日 0時) (レス) id: b03f457fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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