【ヒロアカ】生まれ変わると君がいた (ページ2)

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第１話ページ2

私は道を歩いていた。

目的もなく歩いている訳ではありません。

もうすぐで私の通う雄英高校が見えるはずなのです。

私はそこに今日から編入という形で通うことになっています。

季節はまだ春ですが、少し肌寒く、頬をかすめる風がひんやりしていて頭をすっきりさせてくれます。

｢あ、やっと着いた｣

ここが雄英高校か。

聞いてたのよりも全然すごいじゃない。

大きいなぁ名門となると。

｢えっと…まずは職員室に行かなくちゃ、だよね？｣

一歩踏み出した瞬間小石に躓き体制を崩した。

｢ひやっ！｣

ギュッと固く目を閉ざす、がいつまで経っても地面に体が当たることはない。

｢あれ？｣

目を薄く開けると体が浮いていることに気づいた。

｢ええええええええええ！！！？？何これ！｣

空中でジタバタともがくと、後ろから

｢わっ！ごめんごめん！今戻すから！じっとしてて！｣

その瞬間、足が自然と地についた。

｢ふぅ……びっくりした……｣

｢……ぷはっ｣

振り返ると茶髪の女の子が顔を赤くして笑っていた。

｢…助けてもらっといてなんだけどそんなに笑わなくても……酷くない？｣

｢え？あっ！違うよ違う！！前にもこんなことがあってデジャブやなぁと思っただけで！｣

｢そうですか……｣

なんだか複雑だ。

｢見ない顔だけど君、もしかして相澤先生が言ってた転校生なん？｣

｢うん、そうなんだ、これから挨拶に行こうとしていたところだよ｣

｢じゃあ私と行こうよ！軽く案内もできるし｣

｢ほんと！？助かるよ～初めてだから分からなくて｣

なんだかんだいい人そうでよかった……。