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セミの鳴き声が少なくなったのに、蚊はまだ活動しているようだった。
刺される前に帰ろうと、ゆうくんと別れた。
マンションのエントランスに入ったら少し涼しい。
エレベーターは10階まで上がっている。
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降りてくるエレベーターを待っていたら、エントランスのドアが開いた。
A「...涼介だ。」
挨拶をしようと触っていた携帯から視線を上げたら、部活終わりの涼介だった。
涼介「ん？」
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なんか言った？と、イヤホンを外す涼介に首を振った。
A「朝もあんな早くから練習してるの？」
私たちと違って自転車で通学してる涼介は暑そうに首元を仰いでいる。
涼介「うん。全員強制だから。」
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自分から聞いといてなんだけど、返す言葉に迷う。
「大変だね。」なんて無難な答えを返した。
漸くエレベーターが1階まで来る。
私たちの家の階のボタンを涼介が押した。
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涼介「あ...朝、ボール....、」
A「え？」
涼介「大丈夫？」
頭、と涼介が自分の頭を指差した。
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A「あ、うん。」
そういえば今朝そんなことがあったなぁ、と思い出す。
今日の事なのに忘れてた自分にちょっと驚いた。
涼介「ごめん。」
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A「ううん。私がボーッとしてただけだから。」
ポーン、と階に着いた音が鳴る。
A「あ、でもゆうくんが庇ってくれたから大丈夫だったよ。本当に当たってないし。」
エレベーターのドアが開いたのと同時に出ていく涼介に続く。
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金属の擦れる音がして、鍵を取り出す涼介が家の前で私を見る。
私がドアノブに手をかけたら、鍵が回る音がした。
涼介「そっか...。...ならいいけど。」
次に隣を見たら、涼介の家のドアは閉まっていた。
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あすみ(プロフ) - mimuheysayjumpさん» 全部ですか？！めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます…！！ (2019年9月27日 10時) (
レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りいめろさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです（ ; ; ） (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
mimuheysayjump(プロフ) - あすみさんの作品全部読ませていただいてるのですが今回もとてもキュンキュンしました！！次の作品も楽しみにしています！！これからも応援していまし！ (2019年9月17日 23時) (レス) id: 7805199817 (このIDを非表示/違反報告)
りいめろ(プロフ) - はじめて、あすみさんの作品を読ませていただきました！とてもきゅんきゅんしました！続きが気になります！これからも頑張ってください。 (2019年9月13日 18時) (レス) id: 42530977bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りぃささん» そうなんですね！コメントまでありがとうございます！茶道っておしとやかな女の子のイメージがあるのでいいですね！ (2019年8月28日 14時) (レス) id: 2c865b7169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2019年8月6日 12時
