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3人で夏祭りは危ないから、とお姉ちゃんが見てくれたこともあったな。
なんて思い出していたらぽん、と肩が叩かれた。
「できた。どう?」
A「え、このお花...」
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綺麗にお団子された髪の毛の横に乗った黄色い花。
「この浴衣にはこれがいちばん合うでしょ。」
A「かわいい...ありがとう。」
「じゃあ私もそろそろ浴衣着るかー。」
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お礼を言ってお姉ちゃんの部屋を出た。
玄関に向かっていたら、リビングの扉が開いた。
ドアの音に思わず振り返ったら涼介が立っている。
涼介「姉ちゃん、俺の充電器返せ...A?」
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目を細めてこっちを見たからコンタクトを入れてなかったのか。
私と気づいた涼介が数秒固まった。
A「うん。浴衣、貸してもらって。」
涼介「ああ...、」
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A「あ、お姉ちゃんならお部屋にいるよ。」
涼介「うん。」
じゃあね、と踵を返したら、呼び止められた。
涼介「...待って。」
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A「え?」
振り返ったら、さっきまで数メートル先にいた涼介が真正面にいる。
びっくりして心臓が慌てて動き出した。
涼介「曲がってる。」
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A「...。」
ああ、髪飾りがね。
不意に伸びてきた手に少し体に力が入った。
髪に触れた指先がふわりと頭を撫でたのは気のせい...?
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床に落ちていた視線を涼介の方に向けた。
目が合ったら、ハッとしたようにクシャ、と自分の髪を掻いた。
涼介「時間は?」
A「え?」
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そう言われて時計を見たらもうすぐ待ち合わせの時間だった。
A「行かなきゃ。」
涼介「気をつけて。」
そう手を振って笑った涼介がなぜだか悲しそうに見えたのは...。
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あすみ(プロフ) - mimuheysayjumpさん» 全部ですか?!めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます…!! (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りいめろさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; ) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
mimuheysayjump(プロフ) - あすみさんの作品全部読ませていただいてるのですが今回もとてもキュンキュンしました!!次の作品も楽しみにしています!!これからも応援していまし! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 7805199817 (このIDを非表示/違反報告)
りいめろ(プロフ) - はじめて、あすみさんの作品を読ませていただきました!とてもきゅんきゅんしました!続きが気になります!これからも頑張ってください。 (2019年9月13日 18時) (レス) id: 42530977bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りぃささん» そうなんですね!コメントまでありがとうございます!茶道っておしとやかな女の子のイメージがあるのでいいですね! (2019年8月28日 14時) (レス) id: 2c865b7169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2019年8月6日 12時