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ユキとお別れして、丁度家の前に着いた頃。
駐輪場に自転車を停めたであろう涼介とバッタリ会った。
A「部活?」
スポーツバックを肩にかけていたらからそうだろう。
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終業式なのに運動部は大変だ、と思う。
A「夏休みもあるの?」
涼介「まあ大体?」
この暑いのによくやるな、と密かに感心した。
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A「サッカー部強いしね、...って、」
聞いてる?と涼介の方を見たら、エントランスに貼ってあるお知らせの紙を見ていた。
たしか、今朝はなかったよな、と後ろから覗きこんだ。
マンションに住む人の誰かが書いたのか、手書きのポスターだった。
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涼介「行く?これ。」
A「え?」
これ、と涼介が指さしたポスターに視線を向ける。
よく見たら今日ユキと話した夏祭りのお知らせだった。
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"行く?"...とは、
涼介「誰かと行く?」
A「ああ!うん。行くよ。」
一瞬、誘われてるのかと勘違いするところだった。
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バレないように小さく息を吐いた。
とんだ恥ずかしい思いするところだった。
涼介「ユキ、ちゃん?だっけ?」
A「...今年はユキじゃなくて、ゆうくんと行くんだけど。」
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階数のボタンを押した涼介が振り返ったことに、少し動揺した。
涼介「そっか。」
静かに上がっていくエレベーターはこんなに遅かったっけ。
A「涼介も行かない?3人で行ったら楽しいと思うし。」
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なんだか息苦しく感じるのはまさか私だけ?
涼介がいたら変に緊張する必要もないし。
3人で集まるなんてそれこそ小学生?ぶりくらいだし。
涼介「...うん。」
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消えるような声で返事した涼介が先に降りる。
鍵穴に鍵を刺した涼介が笑った。
涼介「邪魔しちゃ悪いから行かない。」
バタンと閉まったドアにそれ以上巻き込むなと言われたようだった。
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あすみ(プロフ) - mimuheysayjumpさん» 全部ですか?!めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます…!! (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りいめろさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; ) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
mimuheysayjump(プロフ) - あすみさんの作品全部読ませていただいてるのですが今回もとてもキュンキュンしました!!次の作品も楽しみにしています!!これからも応援していまし! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 7805199817 (このIDを非表示/違反報告)
りいめろ(プロフ) - はじめて、あすみさんの作品を読ませていただきました!とてもきゅんきゅんしました!続きが気になります!これからも頑張ってください。 (2019年9月13日 18時) (レス) id: 42530977bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りぃささん» そうなんですね!コメントまでありがとうございます!茶道っておしとやかな女の子のイメージがあるのでいいですね! (2019年8月28日 14時) (レス) id: 2c865b7169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2019年8月6日 12時