シンデレラコンプレックス -Ryosuke.Y-

1 ページ1

・

・

・

むかしむかし、とても美しくて優しい女の子、シンデレラがいました。


ある日のこと、王子様から舞踏会の招待状が届きました。


でも、シンデレラのボロボロの服では、舞踏会どころかお城に入る事も許されません。

・









・









・









・

泣いていたシンデレラの目の前に、妖精のおばあさんが現れました。


妖精が魔法のつえを一振りすると、みすぼらしい服は、たちまち輝く様な純白の美しいドレスに変わりました。


そして妖精は、小さくて素敵なガラスの靴もくれました。

・









・









・









・

「さあ、楽しんでおいでシンデレラ。
　でも、わたしの魔法は十二時までしか続かないから、それを忘れないでね」

・









・









・









・









・









・

さて、お城の大広間にシンデレラが現れると、そのあまりの美しさに、あたりは静まりました。


それに気づいた王子さまが、シンデレラの前に進み出ました。


楽しい時間は、あっという間に過ぎて、ハッと気がつくと12時15分前です。


慌てた拍子ににガラスの靴が階段にひっかかって、ガラスの靴が脱げてしまいました。

・









・









・









・









・

あの日、私の靴を拾ったあの男の子を今も想い続けているなんて。


きっとあの子は知る由もないんだろう。

・

・

・

2→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す