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上履きに履き替えて階段を上る。
裕翔「じゃあね、A。ユキちゃんも。」
クラスが違うゆうくんが背中を向ける。
ユキがバイバーイと手を振った。
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ユキ「いいよね〜Aは。」
鞄から1時間目のテスト用にノートを取り出すユキが私の顔を見る。
A「え?」
なんのことやら、という顔をした私の肩を叩いた。
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ユキ「だって、あのふたりと幼馴染なわけでしょ?」
ああ、そのことか、と密かに納得した。
あのふたりとは、ゆうくんと涼介のことだろう、と瞬時に想像できる。
A「そうだけど。」
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ユキ「裕翔と山田くんって言ったらまじでモテるふたりじゃん。」
A「うー...ん。」
確かにあのふたりがこの学校でかっこいいと言われているのはさすがの私でも知っている。
実際に、顔がかっこいいことも納得している。
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でもあのふたりと幼馴染だからといって、イイコトは特にない、と思う。
クラスは3人バラバラだし。
よっぽどのことがなければ話さないし。
別に幼馴染らしいことなどなにもない。
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逆に、私があのふたりと幼馴染だって知らない子たちからしてみれば、
なんで私みたいな子があのふたりと仲良いの?ってなるに決まってる。
A「別にそうでもないけどね。なんにもないよ。」
ゆうくんは優しいけど、誰にでも優しいし。
涼介は誰とでも仲良くするタイプではないけど、何考えてるのかよくわからないし。
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ユキ「案外、そう思ってるのはAだけだったりして。」
私たちのクラスのドアに手をかけた。
"そんなはずないよ。"と、賑わうクラスメイトの声に紛れながら呟いた。
ユキ「まだ初恋の人に恋してるの?」
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A「...。」
そうじゃないよ、と言い切れないのはまだどこかで探し続けているからか。
脳裏に浮かぶ彼がもしあのふたりのどちらかだったら。
私のこの恋はどうなっちゃうんだろうか。
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あすみ(プロフ) - mimuheysayjumpさん» 全部ですか?!めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます…!! (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りいめろさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; ) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
mimuheysayjump(プロフ) - あすみさんの作品全部読ませていただいてるのですが今回もとてもキュンキュンしました!!次の作品も楽しみにしています!!これからも応援していまし! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 7805199817 (このIDを非表示/違反報告)
りいめろ(プロフ) - はじめて、あすみさんの作品を読ませていただきました!とてもきゅんきゅんしました!続きが気になります!これからも頑張ってください。 (2019年9月13日 18時) (レス) id: 42530977bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りぃささん» そうなんですね!コメントまでありがとうございます!茶道っておしとやかな女の子のイメージがあるのでいいですね! (2019年8月28日 14時) (レス) id: 2c865b7169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2019年8月6日 12時