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A「...。」
まあきっと、そんな深い意味なんてないんだろう。
だっていつも何考えてるかわかんないんだもん。
続々とクラスメイトが教室から出ていく中、のんびりと帰る準備をしていた。
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鞄を肩にかけて、教室を出たら丁度ゆうくんとはち合った。
私を見るなりゆうくんは眉を寄せたけど、笑って手を振る。
A「ゆうくんもう帰るの?」
裕翔「うん。今日部活ないから。」
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確かにいつもより荷物が少ない気がする。
裕翔「Aも帰り?一緒に帰ろ。」
断る理由もなく、頷いて昇降口を出た。
運動部が学校の外周を走っている。
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A「こんな暑いのに大変だね。」
歩いているだけでも汗が出るのに走ったらすごいことになりそう。
今日テニスしただけでも溶けそうだったし。
私たちの横を走り抜けていく運動部を横目に呟いた。
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裕翔「そうだね。」
A「...。」
いつも必要以上にお喋りしてくるゆうくんが、今日は口数が少ないことに違和感を覚える。
どうかしたのか、なんて入り組んだことを聞かれるのも嫌か。
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なにも言わずに家に向かって歩いていたら、周りを歩いていた生徒もいなくなった。
そろそろなにか話そうかと、話題を考えていたらポツリと呟いた。
裕翔「今日さ、...朝、」
A「え?」
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朝...?
ゆうくんが言った言葉に首を傾げる。
A「どうしたの?」
歩く速度が落ちる。
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裕翔「ふたりで来た?」
ジリジリと唸るように太陽が熱い。
ゆうくんがじっ...と私を見る。
A「涼介のこと?」
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うんともすんとも言わないから、セミが余計にうるさい。
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あすみ(プロフ) - mimuheysayjumpさん» 全部ですか?!めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます…!! (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りいめろさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; ) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
mimuheysayjump(プロフ) - あすみさんの作品全部読ませていただいてるのですが今回もとてもキュンキュンしました!!次の作品も楽しみにしています!!これからも応援していまし! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 7805199817 (このIDを非表示/違反報告)
りいめろ(プロフ) - はじめて、あすみさんの作品を読ませていただきました!とてもきゅんきゅんしました!続きが気になります!これからも頑張ってください。 (2019年9月13日 18時) (レス) id: 42530977bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りぃささん» そうなんですね!コメントまでありがとうございます!茶道っておしとやかな女の子のイメージがあるのでいいですね! (2019年8月28日 14時) (レス) id: 2c865b7169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2019年8月6日 12時