魅惑とシンデレラ

cinderella 001 ページ1

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風「 ごめん 」




高校生最初の夏


私は昔から目立つわけでも、



輝いてる存在なわけでもなかった







そんな私が高校に入れば何か変わると思って



中学の時から好きな菊池くんをよくある放課後、校舎裏に呼び出して〜！ってやつで





思い切って告白して振られたところ




勿論！

期待なんてしてなかったけどやっぱり悲しいし悔しいし恥ずかしい







割と仲良く話してたんだけどなあ、、

気まずくなるなあ、、








『 そ、、そうだよねっ、うん、ごめん！忘れて！ 』






風「 ん、、お前今から帰るんだろ？気をつけてな 」







『 う、うん、、 』





こんな時にそんな優しさいらないから！！！！



余計悲しくなる！！！






じゃあ、って言って片手をあげながら私に背を向けた菊池くん。





去っていく姿を見ながらひとつふたつと雫が落ちる








『 こんなことなら好きになんかっ 』







なんて言葉言っても結果変わらないのに




弱いなあ、ちっぽけだなあなんて




さっきまで見ていた彼の背中を思い出してはまた溢れ出す涙







そうだよね、菊池くん、モテるし



もっとかわいい女の子が好きだよね









ゆっくり校舎裏にある階段の2段目に腰をかけた時だった





……あれ？なんか男の人がこっち見てる？見てない？？





確実私を見てるよね？？？






間違えてないよね？？？





なんか近づいてくる？！








その男は私の前に来て




座っている私を見下ろすような視線で口を開いた









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「 なにしてんの。もしかして何泣いてる？ 」







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