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2人が後をつけてきたことにへ途中で気がついた。
幽霊が教えてくれたのだ。
だから、いい機会だとわざとつけさせてやった。
なにかを隠しているふりに、腹の中を見せたふり。
爆豪くんは無理でも、切島くんは信じさせることができるだろう。
僕はわざと笑顔を浮かべて見せた。
『「どうしてここにいるの？
勉強会はもう終わり？』」
切「よ、翼、これはな、その…」
勝「てめぇが怪しい行動してっからついてきただけだ」
『「怪しい行動って酷いなぁ
俺はただ子猫を探してただけだよ』」
きみたちは知らないだろうけど、翼は全てに慈悲の心を持っている人間なんだ。
だから、人間だけでなく犬や猫にも優しい。
昔から怪我した動物を拾っては里親探しをしていたものだ。
僕も協力して、家族の元へ返してあげていた。
きみたちが知るはずもないけれど、ね。
切「こ、子猫飼ってたのか？」
『「前に怪我しているのを見つけたんだよ
だから手当てをして里親が見つかるまで俺が世話してたんだ』」
切島くんはそうだったのか、なんて納得した表情を見せた。
人を騙すには真実を織り交ぜることが肝心なんだ。
いい人間ほど騙しやすいものはない。
爆豪くんは何も言わずに僕を睨んでいるけどいいよ。
これが狙いだったんだから。
『「よかったら2人も見ていく？
気に入ったら飼ってあげてほしいし』」
切「おう！見せてくれ！
俺んちも飼えるか聞いてみるな！」
『「うん…あ、いた！
おいで、ご飯だよ』」
怪我した前足を庇いながら不格好にひょこひょこと歩く子猫を抱き上げる。
真っ白な毛はふわふわで、すごく______なる。
切「へぇ〜すげぇべっぴんさんだな！
バクゴーも見てみろよ」
勝「猫に美人も何もねぇだろうが」
『「爆豪くんもよかったら抱いてみてよ
きっと気にいるから』」
拒んでいる爆豪くんの腕に無理やり子猫を乗せる。
僕のことを睨みながらも離そうとしないのは、彼なりの優しさなのだろう。
…きみはやっぱり本当はいい人だね、爆豪くん。
ありがとう
_____________まんまとハマってくれて
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ハデス - 普通に番外編として小説で世に出せるよねってくらいいい話でした。何度読んでも面白い。完結おめでとうございます (7月17日 12時) (
レス) id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - 一気読みさせて頂きました…こんなに泣ける小説初めて読んだ…これ無料でいいんですか…！？本当に素敵すぎる作品を生み出してくださってありがとうございます…！！！ (2023年3月30日 8時) (レス) @page19 id: 267167a797 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 読んでてこんなに泣いたの初めてだ。もう、本にして売れると思います。素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます。 (2022年8月6日 16時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
ニャノこ - とても感動しました。これまで色々な話を見てきましたがこれほど自分の中で共感できる話はありません。翼くんと郁くんがまたあえることを願っています。 (2022年7月27日 22時) (レス) @page19 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 物凄く感動しました。終わり方も物凄く綺麗で納得の行く感じで、占ツク中毒者ですがここまで素晴らしいと思った作品は初めてです。これを無料で読めるこの世界に感謝、っていうレベルです。笑 書いて、共有してくださり本当にありがとうございました！ (2022年5月1日 1時) (レス) @page19 id: b375adba0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2019年10月25日 7時
