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校門の前に立ちその大きな校舎を眺める
国立雄英高等学校
UAの文字で飾られた校章が数々の有名ヒーローを輩出してきた輝かしさを物語っていた
俺はそれから目を下ろすと静かに教室に向かう
1-Cと書かれた教室の扉を開けると既に半分以上の人がいた
いくつか視線を感じるがそれに気がつかないふりをして座席表を見て自分の席に座る
別に友達を作るつもりもないし中学と同じように静かに過ごしたい
ここでももちろん無個性で通すつもりだ
聞くところによると普通科はヒーロー科に落ちたやつも多いらしい
“ヒーロー”になろうとしているやつとは近づきたくない
窓際の1番後ろの席から外を眺めた
昔から少し肌寒いけれど地面が薄いピンクで染まるこの季節が好きだった
担任が来て簡単な挨拶を済ませると指示に従って入学式の会場に向かう
みんなワクワクしているようだが1人嫌な予感を拭えないままだった
式が終わり教室に戻ろうとしていると担任に放課後職員室に来るように言われた
仕方がないので頷き教室に戻る
ガイダンスの話やらを聞き流していると授業割の紙が回ってきた
だが
先「あ！幽辺は別のだから後で渡すな」
なんで俺だけ別？
意味がわからないままその日は解散になった
言われた通り職員室に行くとボサボサ頭の男の人が俺を呼んだ
相「いきなり呼んですまないがまずはこれを見ろ」
本当にいきなり渡された紙を見ると国からの通達書だった
内容は、調査で俺がヴィランに狙われていることがわかったからここでは普通科目以外はヒーロー科の科目を履修しろ、とのことだった
『嫌です
俺はヒーロー科の科目を取るつもりはありません』
早く撤回させないと
なんでわざわざ国の機関が動くんだ
おかしいだろ
相「悪いがこれは国からの命令だ
お前の意思は関係ない
お前もこれで安心して過ごせるんだから聞き入れた方が合理的だ」
『俺は普通科に来たんです
ヒーロー科の科目を受けに来たわけじゃありません
とにかく、俺はヒーロー科と一緒なんて嫌です！』
“ヒーロー”になろうとしてる奴らなんて絶対に無理だ
オ「幽辺少年！」
俺を見て笑顔で駆け寄って来たオールマイト
本当にイライラする
もしかしてこの人が国に報告したのか？
『…あんたか？あんたが国に報告しやがったのか？
俺言ったよな？
あんたらヒーローに守られるつもりはないって
…なんで余計なことするんだよ
頼むから俺に関わるなよ！』
お願いだから“ヒーロー”は近づくなよ
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ゆーゆ - 涙線ガバガバになりました…目がパンパンです()本当感動って感じの小説ありがとうございます… (2021年9月5日 2時) (
レス) id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 偽りの自分って感じじゃなくて、ただ二人で一人って感じがとても好きです。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 何故か泣いてしまっていました。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 俺、泣いちゃいました。更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2018年10月27日 23時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 45が抜けてますよ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 79e4fb54ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年7月8日 13時
