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緑谷と話さなくなってからまた1人に戻り受験も終わった
普通科に首席で合格したのでその報告をしに両親と翼の墓に行った
歩いている幽霊に挨拶をしながらお墓へ向かう
その費用も国が支援してくれたから大きくて立派だがもっと普通でひっそりした場所でよかった
翼は俺の隣に立っている
そこに両親はいないし話を聞いているかなんてわからない
だけど最近あったことなどの雑談を1人ぶつぶつと話す
翼もあっち側なのに俺の横に立ってただ墓石を眺めた
『…ねぇお父さん、オールマイトに俺の個性のこと言ってたんだね
この前聞いて驚いちゃったよ
雄英のヒーロー科に来れば守ってくれるって言ってたけど
…別に生きる意味なんてないから死んでもいいんだ
だから断っちゃった
もし死んだらやっとまたみんなでいられるかな
…冗談だよ』
翼は俺を見ているが触れずお別れを言ってそこを離れた
午後は月に一度の検診の時間だ
僕は健康チェックの他に精神病などの問診を受けることになっている
まあ幼くして天涯孤独になって精神的負荷が大きかったから、ね
病院に行くといつもの看護師さんがいていつもの部屋に通された
先「こんにちは郁くん、翼くんも
最近の調子はどう？」
『こんにちは
別に変わりないよ
ただ淡々と1日1日が過ぎていくだけ
1人だと暇で暇で』
先「1人、か
私の隣には翼くんが見えているんだけどね」
『…俺の個性だからね
あ、そういえば俺雄英に合格したんだ』
先「雄英？！それはすごいじゃないか！
何科？仕事休んで体育祭とか見に行っちゃおうかな」
『あはは、先生はしゃぎすぎ
普通科だからそんな活躍できないし見になんて来なくていいから』
先「何言ってるのさ
郁くんが本気を出したら誰も叶わないよ
それにいい成績なら普通科からヒーロー科に移ることだってあるんだから！
楽しみにしてるよ！」
『…そうなんだ
気をつけるよ』
そんなことがあるのか
なら尚更気をつけないと
学校で個性を使うのは避けよう
家に帰って冷蔵庫を開けると家政婦が作っていった惣菜がたくさん入っている
だから多すぎって言ってんのに
僕の食事はもちろん管理されていて食欲がなくて食べなかったりすると連絡が来て説教を食らうのだ
それがめんどくさくて一時期ゴミ箱に捨ててたらバレて余計に怒られたし
僕と会わない時間に来るように言ってあるからどんな人かは知らないけど
いい加減この暮らしも煩わしい
もう放っておいて来れていいのに
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ゆーゆ - 涙線ガバガバになりました…目がパンパンです()本当感動って感じの小説ありがとうございます… (2021年9月5日 2時) (
レス) id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 偽りの自分って感じじゃなくて、ただ二人で一人って感じがとても好きです。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 何故か泣いてしまっていました。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 俺、泣いちゃいました。更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2018年10月27日 23時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 45が抜けてますよ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 79e4fb54ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年7月8日 13時
