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side 相澤 消太
パァァァンッ
郁が叫んだ瞬間部屋中のガラスが割れた
郁は倒れ翼は消えた
と言っても可視化が解けただけでその場にはいる
郁はそのまま朝までに眠り続け、起きた時また一頻り泣いた
泣き止んだ後、警察から翼についての詳しい説明などを受けたがなんの反応もせずまるで人形のように外を見ていた
翼が守ったという友人とその家族も来た
郁を見て泣きながら感謝の言葉と謝罪の言葉を吐き頭を下げていた
郁は彼らを一瞥しまた窓の外を眺めた
少しすると話が続いているのにも関わらず1人立ち上がり部屋を飛び出した
郁が向かった場所は屋上
生温い空気を吸い込んで柵へと歩いた
柵に足をかけようとした瞬間、後ろに戻された
誰かはわかっていた
翼「飛び降りるなんて許さないよ、郁」
『置いていったお前が何を言ってるの
…嘘つき
…何が約束だ、何が置いていかないだ！！
こんなのなんの意味もなかった！
僕の言葉は何も届いてなかった！！
何がお前は俺だ！何が2人で一つだ！！』
翼「郁、聞いて『何も聞きたくない！！』っ…」
『本当は嫌だったんだ…ヒーローになるなんて
翼まで居なくなって1人になってしまったらといつも怯えてた
でも我慢したのに
翼、僕にお前は俺で俺はお前だって言ったよね…？
なら翼が死んだ瞬間
__________________翼は僕を殺したのと一緒だ』
翼「っ…」
翼はその言葉に何も言えなかった
『…助ける前に僕のことは考えなかった？
ほんの少しでも迷わなかった？』
翼「考えたさ！
でも見捨てることなんてできなかった」
『…そっか
僕と生きることは選んでもらえなかったのか
…何がいけなかったのかな
何で僕の周りからみんな居なくなるの？
だってお父さんもお母さんも翼も！
生きているべき人でヒーローじゃ…そう、か
そうだ、そうだよヒーローだ！
ヒーローだから死ぬんだ…
ヒーローがいるから苦しいんだ…
________________ヒーローは悪なんだ』
オ「郁少年！」
『…オールマイト』
オ「翼少年の件は聞いたよ
守ってあげられなくて本当に『いりません』え？」
『守れなかった謝罪も守ってもらった感謝も
そんなものなんの意味もない！
あんたたちは僕のことなんて何も考えてない
ただ謝って、お礼を言って罪悪感を消したいだけだ
そんな言葉もらったって…翼はもう帰ってこない』
郁の涙は止まらない
あぁ、お前はこんなに苦しかったのか
俺さえも苦しい
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ゆーゆ - 涙線ガバガバになりました…目がパンパンです()本当感動って感じの小説ありがとうございます… (2021年9月5日 2時) (
レス) id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 偽りの自分って感じじゃなくて、ただ二人で一人って感じがとても好きです。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 何故か泣いてしまっていました。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 俺、泣いちゃいました。更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2018年10月27日 23時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 45が抜けてますよ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 79e4fb54ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年7月8日 13時
