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side オールマイト
『世間がヒーローと呼んでも
ヒーローである前に俺の家族だったんだ
…特別なんかじゃない、普通の家族だった
なのに
死んだらみんな賞賛するんだ
すごいねって
偉いねって
…それって、死んでよかったってことか？
なんでみんなそんなひどいこと言えるんだよ』
爆豪少年も何も言うことができなかった
気持ちがわからないわけじゃない
でも全てを理解できたなんて大口は叩けない
味わったものにしかわからない苦しみなのだから
『…なんで見ず知らずの奴のために命を抛てるんだよ
俺は
名前も知らない奴の命より
…俺と生きる人生を選んでほしかった！！！』
涙を流して訴える姿に誰もが息を呑んだ
このたった一つの小さな声にどれほどの思いが込められているのかが痛いほど伝ってきた
ヒーローの身内は皆覚悟しなくてはならないことで絶対に口に出せない、出してはいけないことだった
『どうしてそこまでしなきゃいけないんだ！？
どうして置いていった！？
守って、死んで、それで終わりか！？
俺は！？俺の気持ちは！？
どうして誰もわかってくれないんだ！！
ヒーローは残酷だ！！
だから嫌いだ！！大嫌いだ！！』
郁少年の個性が発動したのか空が曇り始めた
晴天だった空は黒い雲に覆われてゴロゴロと雷が鳴り出している
爆「…知らねぇよ、死んだやつの気持ちなんて
お前がなんて言おうが死んだ奴は戻ってこねぇ
さっきからピーピー泣いてんじゃねぇよ！
ガキかてめぇは！！」
『…俺は知ってるよ
目をつぶっても耳を塞いでも
朝も昼も夜もみんなの声が聞こえてくる
でもみんな同じことしか言わないんだ
今まで見てきた幽霊たちも
…お父さんもお母さんも、翼も
ごめんね、ごめんねの繰り返ししかしない
それを聞いてわかった…
あぁ、この人たちは俺のことなんて考えてなかったんだって…』
ぽつりぽつりと雨が降り出し次第に風も出てきた
嵐でも呼ぶつもりか？郁少年
『…だから決めたんだ
俺がヒーローから守ってあげないと、って』
爆「テメェ何言ってやがる
何を守ろうって『もうこんな思いは誰にもして欲しくない…』…」
『こんなことが2度と起きないようにするには
どうしたらいいのかって考えたんだ
わかった
…ヒーローがいなくなればいい
そうすれば誰もこんな思いしなくて済むんだよ
わかってくれるだろう？
苦しみの根源はみぃんなヒーローなんだよ』
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ゆーゆ - 涙線ガバガバになりました…目がパンパンです()本当感動って感じの小説ありがとうございます… (2021年9月5日 2時) (
レス) id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 偽りの自分って感じじゃなくて、ただ二人で一人って感じがとても好きです。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 何故か泣いてしまっていました。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 俺、泣いちゃいました。更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2018年10月27日 23時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 45が抜けてますよ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 79e4fb54ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年7月8日 13時
