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予定通り障害物競走では体力を温存できた
使い慣れた翼の個性を使ったから他より負担が少なくて済んだ
次は騎馬戦か
誰とチームを組むかが肝になる
知り合いはいないし適当に探すか
ヒーロー科じゃないやつと組みたいけど正直名前も顔をほとんど覚えてないから選べないな
周りを見回していると後ろから声をかけられた
「おい」
その声に振り返ると前に話しかけてきたクマが凄いやつ
一応なんの個性か見ておこう
テレパシーを使うと彼の個性が洗脳だと言うことがわかった
発動条件は問いかけに答えることか
残念だが彼に俺は使いこなせない
だから洗脳されるわけにはいかない
『(チームになるのは構わないけど
洗脳はされない)』
テレパシーを使いそう答えると彼はわかったと言って俺をチームに入れた
さっきは少し目立ってしまったからここではひっそりとやり過ごそう
俺たちのチームは周りの奴らが緑谷の10,000,000ポイントを狙いに行くのを横目に着々とハチマキを取っていった
その甲斐もあり三位で決勝進出を決めた
騎馬を崩し次の種目のために色々と用意するためにその場を離れようとするがクマのひどい奴に止められる
心「待てよ幽辺」
『(…何)』
心「個性かけてないから普通に話せよ
お前の個性は結局なんなんだ？」
『さぁ、君には関係ないよ』
俺は呼ぶ声を無視して会場を出る
やっぱり人が集まる場所には霊が集まりやすいと言うが今回は数が多すぎる
みんな俺とコミュニケーションが取れるとわかるとすぐに構ってくるから少し面倒だ
1人になれる場所を探し歩きやっと静かな木陰を見つけた
横になると翼が心配そうに顔を覗き込んでくる
翼「郁、お昼は？
しっかり食べないとダメだよ
午後は体力の消耗がさっきの比じゃない」
『わかってる
俺はここで勝たなきゃいけないんだ
抜かるつもりはないよ
少し寝てから食べるから…20分したら、起こして』
俺はゆっくりと目を閉じると意識を飛ばした
午後からはきっと簡単には進めないから今のうちに回復させないと
もちろん負ける気なんて1ミリもないけど
俺には皆がいる
現世にはいない協力者たちが
観客の中にはたくさんのヒーローがいて俺たちを値踏みしていたようだった
不愉快極まりないが今日までの関わりと思えば可愛く見える
今日の夜は久し振りに穏やかに眠れるかもしれない
この時、自分のことで頭がいっぱいになっていた俺は気がつかなかった
可視化させたままの翼に誰かが近づいていることに
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ゆーゆ - 涙線ガバガバになりました…目がパンパンです()本当感動って感じの小説ありがとうございます… (2021年9月5日 2時) (
レス) id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 偽りの自分って感じじゃなくて、ただ二人で一人って感じがとても好きです。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 何故か泣いてしまっていました。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 俺、泣いちゃいました。更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2018年10月27日 23時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 45が抜けてますよ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 79e4fb54ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年7月8日 13時
