付き人が10人 ページ10
side 八乙女 楽
久しぶりのオフに変装して外に出ると
目の前には困った顔で笑う綾城さんだった
近づいて見ると
何人かのグループが言い争っていることがわかった
「あんたたちなんなの？
私たちが先にこの人を誘ったんですけど」
「はぁ？
私たちが先なんだけど」
「俺たちが声をかけたんだよ」
どんどん険悪な空気になるその場で
綾城さんは眉を下げて困惑していた
これは助け舟を出さないわけにはいかねぇな
俺はそう思い声をかける
楽「待たせて悪かったな
早く行こうぜ」
俺はそう言って腕を掴んで走って逃げた
言い争ってたやつは追いかけてくるが
数分してやっと巻けた
そいつの手を放し少し上がっている息を整える
振り向くと綾城さんは俺を見て微笑んだ
『助けて頂きありがとうございます』
楽「別に
あんな困ってるやつをほっとくほど鬼じゃねぇよ」
俺がそういうと綾城はふふっと笑って
『さすがは抱かれたい男No.1ですね、楽くん』
…バレてたのか
楽「よくわかったな変装してんのに」
綾城さんは言葉を少し詰まらせると頬をかいた
『…昔の癖で
一度見た顔と声は忘れないんです』
昔の癖？
気になりながらもそこには触れず
俺たちは近くのカフェに入った
店員は俺には気がついてないが
綾城さんを見て頬を染めている
流石の俺も驚きだ
頬を染めてる店員は______男なのだから
本人はまるで気にしていないので俺も敢えてスルー
適当にコーヒーを注文して
一息つくと綾城さんは一つの提案をしてきた
『楽くん
少しだけきみに協力してほしいことがあるんです』
楽「協力してほしいこと？
俺でいいのか？」
綾城さんはもちろん、と頷いた
『簡単なことです
Re:valeの百くんに伝言を頼みたいんです』
綾城さんは視線を俺から外し窓の外を眺める
『Re:valeの2人とは昔の知り合いなんです
でも今は訳あって正面からは会いに行きづらいので
伝言を頼みたいんです』
少し寂しそうに笑う綾城さんに見惚れながら
楽「…わかった
俺は何をすればいいんだ」
俺の言葉にこちら見て
綾城さんは安心したように笑うと
『僕の声を録音してください
それを次百くんに会った時で構いません
彼に聞かせてください
そうすれば
綾城さんはまた窓の外を眺めていて
ちょうど光が当たってどんな顔をしているのかは
見えなかった
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なつめみく - よしゲイになるか。 (9月27日 13時) (
レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
山さん - え？京さんめっちゃかっこいい……惚れた←更新楽しみにしています!!無理のない程度に頑張ってください!! (2020年3月11日 1時) (レス) id: a6ed573a69 (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - この作品大好きです！更新とても楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)
あきれすけん(プロフ) - とても楽しみに更新待っています！！！！！頑張ってください！！！！ (2018年7月9日 21時) (レス) id: 8fdf749497 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - 京さんかっけぇ もうこの作品素晴らしすぎる更新楽しみに待ってます！！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年4月29日 2時
