Re:valeの付き人さんは

付き人が12人 ページ12

side 春原 百瀬



お礼なんていらないですケイさん

ただ俺がユキさんに音楽をやめないでほしかった

それだけだから


『千、万理から聞きました

あの日のことを怒っていないと


僕を許そうとしてくれてありがとう千

でもあまり百くんに迷惑をかけてはダメですからね



あの日自分勝手にも逃げて後悔した日もありました

ですが今日やっと踏ん切りをつけられます


5年ぶりに2人に話が出来てとても嬉しかったです

だから



_______もう僕のことは探さなくていいんですよ


順調と言えるかどうかはおいといて

僕はここでなんとか過ごしています


2人はたくさんの人たちと

あなたたちだけのRe:valeを作ってください


僕は影から見守っています


あなたの曲…いやあなたたちの曲、僕は好きです

これまでも、これからも


さようなら お元気で』


ケイさんの言葉は別れの言葉で締めくくられた

隣にいるユキを見ると


眉間にシワがより頰には涙が伝っていた


楽「…千さん」


百「…ユ、キ？

大丈夫？何か拭くもの 千「諦めないよ」え？」


バッグから顔を上げてユキを見ると


千「ケイがどんなに会いたくないって言っても

僕は彼に会わなきゃ納得できない


僕に面と向かって同じセリフが言えるなら

僕から逃げるのを許すか考えてあげるよ


でもこんなもので逃げようとするなんて許さない


逃げたいならまず僕を倒してからにしろって話だ」


その目は獲物を狙う肉食獣のよう


百「ユキ、それじゃあすぐに倒されて終わるよ

ケイさんめっちゃ強いんだよ忘れた？」


ユキなんて小指で倒せるよケイさんは！！


千「違うよモモ

ケイは絶対に僕たちには手をあげることはしない


なんせ僕たちに怒ったことすらないからね

誰かのため以外にはしないよ


それにこんな録音ごときで僕らが諦めると

本気で思ってるのか


この僕と何年一緒にいたんだ」


ユキはニヤリと笑った


百「ユキ…」


千「もうケイの都合なんて知ったこっちゃない

どんな手を使ってでも会ってやる


モモ、お前も会いたいだろ

ケイを誘き寄せるとっておきの作戦立ててよ」


ユキの調子が戻ったみたいで安心した


百「ん〜わかったよ！ダーリンのお願いだもんね

モモちゃん頑張っちゃうよー！！」


楽「俺、目の前で本人の顔見て話聞いてて

すごく辛そうだったんです

だから俺もあの人を助けてやりたい

協力させてください」


よし！そうと決まればやりますか

《ケイさんと仲直り大作戦》

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