轟くんの幼馴染は花魁男子 (ページ6)

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吉原の花が6輪ページ6

『先ほど主さんが言っていた言葉の誠の意味は

【人から受けた傷があまりにも多すぎて

外に出ることさえままならない可哀想な者たち】

でありんす

経済的な理由で捨てられた奴もおりんすが

多くは親やヴィラン

そして“男”に傷つけられた奴らなんでありんした

それを守るのがわっちの役目

わかったらさっさと帰りなんし』

相「いつまでもお前が匿っていたら

そいつらはずっとそのまま変わらないぞ

傷ついたならもう傷がつかないように

傷がついても立ち直れるようにしてやるのが

優しさだ

お前がやっていることはただの傷の舐め合いだ

お前にも他の奴らにも良いとは思えない」

俺がそういえば吉原は口を隠して目を細めた

『残酷でありんすな

傷をつけた奴らは一瞬の苦しみを受けるのみで

また普通の日常に戻りんす

でも傷を受けた奴らはずっと終わらない苦しみに

耐え続けなければなりんせん

そんな奴らに時間が解決してくれると

強くなれと理想を押し付け

背中を押したつもりで満足をして

結局わっちらを追い詰め、責め続けんでありんす

飼っていた鳥を籠から放って

いくら自由にしたつもりになっても

それはただその鳥を殺すだけなんでありんす

餌の取り方さえも知らないのに

生きていけるわけがありんせん

ましてや飛べない鳥なら

羽ばたくことも逃げることもできんせん

それでも主さんらは本当にそんなことが

言えんでありんすか？』

最後の言葉は明らかな拒絶と威圧

相「俺は本気だ

もしお前が雄英に来るなら

ここへの支援も視野に入れると言っている

お前がここを大切に思っていることもわかった

こちらもできるだけ譲歩するつもりだ

考え直さないか」

『…ではわっちの条件を飲んでくれるなら

わっちは雄英に行きんしょう

１つ目は戦闘などの訓練は自由参加にすること

２つ目は外部にはわっちがここの人間だということは隠すこと

３つ目はヒーローになることを強制しないこと

それらを飲むならわっちも腹をくくりんしょう』