我が家 ページ3
相澤 消太 side
仕方なく抱っこをしたまま家に帰る
途中降ろそうとすると泣きそうになるから仕方なく
家の中に入った瞬間きゃっきゃと騒ぎ出した
相「おい騒ぐな
飯食うからこっち来い」
だが言うことなんて聞きやしない
『きゃははははは！！！
広い！すごい！楽しい！！』
パタパタと走り続ける双
ただでさえ仕事続きで疲れているのに
どんどんイライラしてくる
相「おい！いい加減に『にいに』…なんだ」
『ここお家？双たんのお家？
にいにと一緒？ずっと？』
『もう1人は嫌だ
狭い部屋も硬い鎖も』
その時感じた
こいつはどんなに笑っていても心の傷は深い
双の中のもう1人が泣きそうな顔で言った言葉を
俺はどれほど理解することができるのだろうか
計り知れないほどの長い時間を
何もない部屋で1人で生きてきたこいつを
相「双、おいで」
『にいに！！』
ゆっくりと双に近づき手を広げる
するとすぐさま駆け寄ってきてぎゅっと手を回した
相「ここはもうお前の家だ
だから安心していい」
そう言うと俺の胸の中で首を横に振る
『ちが〜う！！！
双たんとにいにのおうち！！』
『俺たちの家』
その声はまた明るくなっていて少し安堵した
だがそのあとは大変だった
飯を食べさせようとすれば
かちゃかちゃとうるさいわこぼすわ
挙げ句の果てには好き嫌いまでしやがる
だが無理やり食べさせようとすると
『双たんはそれ食べたくないの！！
にいににあげる！！』
埒があかず続きは諦め次は風呂に入れと言うと
『双たんはあの狭いとこいやぁ！！
お風呂いやぁぁあ！
にいにとがいい！！！』
とまた駄々をこねこちらが折れて一緒に入る
歯磨きも大変だったが済ませ
最後は寝るだけだと寝かせようとしたが
1人で寝るのは嫌だと言い出し終いには
『ご本読んで！！
読んで読んで読んで！！！』
この家にそんな本がある訳もなく
仕方がなく数学の教科書を音読した
やっと双が眠り仕事をしようと思ったら
俺の服を掴んで離さないため俺も布団に入った
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奏(プロフ) - 続きが見たいです！ (2018年6月12日 0時) (
レス) id: 772c0a27b9 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい (2018年3月21日 17時) (レス) id: 5349a9d6d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年3月21日 17時
