行方不明者 ページ7
「そんなことはどうでもいいんだよ
私は温井 雪子 ぬくい ゆきこ
隣は旦那の温井 悟 さとる
名前も言ってなかっただろう
まずはあんたの名前を教えな
なんであんなとこで倒れていたのかもね」
その女性は私に言った
『私はば、！…神隠 あき です
何で、倒れていたのかは…』
神隠とは、私の旧姓だ
私が言葉に詰まっていると
雪「まあ
言いにくい事情ならいいよ
言えるようになったら言えばいい
で？
あんた住むところは？
泊まる予定の宿でもあんのかい？」
私が言いにくそうにしていたため
あまり深入りしなかった
言い方は少しきつめだが優しい人なのだろう
『あ、いえ、えっと…
とりあえず一番遠くへ来ただけなので
まだ宿とかは…』
そうだ
宿、これから住む家も探さなくては
悟「そうなのか
ならうちに来るかい？
ねぇ雪子さん」
悟さんはそう言ってくださるが
人の家に行くのはとても申し訳ない
『あ、いえでもそれはさすがに』
雪「あんたが行く場所がないなら
来ればいいよ
うちは温泉宿をやってるからね
住むとこがないなら一部屋かしてあげるよ
…それに
何か事情があってこんな山奥まで来たんだろ
身を隠すならその方がいいんじゃないのかい？
まあその代わり
しっかりと働いてもらうからね」
雪子さんはニヤリと笑って私の頭を撫でた
その顔はとても優しかった
その手はとても暖かくて
記憶にない母のように感じた
『ありがとうございます
お言葉に甘えさせていただきます
ご迷惑をおかけしますが
宜しくお願いします。』
私は2人に頭を下げた
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Yuy29 - とてもいい作品だと思います！この先のお話も見てみたいです！！ぜひ次のお話もかいてください！！お願いします。 (2018年7月25日 20時) (
レス) id: 298780871c (このIDを非表示/違反報告)
うさたま(プロフ) - お願いです！このまま更新停止をしていたら、もったいないです！凄くいいお話なので！ゆっくりでも待ちます！頑張って下さい！他の作品も応援してます！ (2018年4月28日 16時) (レス) id: 2ffea79b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2017年12月25日 18時
