捜索者 ページ28
あきを見つめていると
律己が俺を呼んだ
律「バクゴー
バクゴーはママのお友達？」
純粋で真っ直ぐな瞳を見つめられ
どうしても口ごもってしまう
お前の父親だと言いたいが
万が一他のやつだったら
今他に父親がいたら
そう考えると言葉にすることを躊躇させられた
勝「俺は… 律「パパじゃないの？」…」
律己は寂しそうな顔で言った
俺は何も言えない
律「ママね
ずーっと1人でいるの
みんながどんなにママが好きだって言っても
ママは愛してる人がいるって言って嫌って言うの
ぼく聞いてみたの
その人はぼくのパパ？って
そうしたら…
『そうよ
りっちゃんと同じくらいママはパパが好き
りっちゃんのお名前もパパのお名前からもらったの
でもみんなには秘密よ？』
って言ってたの
バクゴーのお名前は？」
父親の名前からもらった？
そんなことを言われたら自分なんじゃないかと
錯覚してしまいそうになる
確かに俺の名前と似てるが
それだけじゃまだ証拠には弱い
勝「かつきだ
でもそれだけじゃ
俺が父親っていう証拠にはならねぇよ
他にあきがなんか言ってなかったか？」
律己は考えたようにうーんとうなると
パッと顔を上げた
律「えとね、あと
ぼくと同じ髪の色の人には
会ったら神隠ししなさいって言われた」
髪の色か…
俺と同じ色ではある
顔はあきに似て整っているが俺に似ていない
律「…あのね、バクゴー
これね、ナイショ話だから
ママにはぼくが言ったって言わないで」
律己に耳を貸せと言われ膝に乗せる
律己はただ筒を作り小さな声で
律「ぼくの個性ね、神隠しなの
ママとお揃い！」
嬉しそうにそう言った
なんの話だと思えば
律「でもねもう一個あるの
ママとゆきことさとるじいしか知らないんだよ
もう一個は____________爆破」
は？
爆破？
頭がまだ混乱している中律己は話を続ける
律「なんでかなぁってゆきこに聞いたら
パパの個性じゃないかって言ってた
…だから爆破が個性の人がぼくのパパかなって」
自信なさげに言う律己の頭を撫でる
ようやく自信が持てた
ここまで来りゃもう言い逃れはできねぇなあき
終わり
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Yuy29 - とてもいい作品だと思います！この先のお話も見てみたいです！！ぜひ次のお話もかいてください！！お願いします。 (2018年7月25日 20時) (
レス) id: 298780871c (このIDを非表示/違反報告)
うさたま(プロフ) - お願いです！このまま更新停止をしていたら、もったいないです！凄くいいお話なので！ゆっくりでも待ちます！頑張って下さい！他の作品も応援してます！ (2018年4月28日 16時) (レス) id: 2ffea79b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2017年12月25日 18時
