行方不明者 ページ3
できるだけ遠くに来た
何も考えずに電車の一番遠くの切符を買った
携帯は置いてきたから
連絡は取れない
今は12月
『こっちまで来ると…結構、寒いな』
やっぱり東京とは全然違う
電車から見えていた雪に触れてみる
周りは暗くて
もう電車もない
携帯もない
お金は持っていても
車も全然通らない
『…とりあえず、歩こう』
全く知らない道をただ歩く
考えることはやっぱり彼のことで
『…っ、…ぅっ……』
自分で逃げ出しておいて泣くなんて最低だ
(ごめんなさい
私の勝手な理由であなたを傷つけてしまって
ごめんなさい)
何だか体が熱くて寒い
頭がまわらないような
(歩かなくちゃ
もっともっと彼が私を見つけられないくらい
遠くへ)
慣れない山道に
雪が強くなってきた
靴も服もびしょ濡れ
『…寒い』
(彼の隣にいた時
そんなことを思ったことはなかった)
足が重い
体が熱い
何だか気持ちが悪い
ここで倒れたら
きっと誰にも気がつかれず
ひっそりと生き絶える
(あなたを傷つけた罰なのかな)
私は死んでもいい
けれどどうかこの子だけは助かって
彼との宝物なの
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Yuy29 - とてもいい作品だと思います！この先のお話も見てみたいです！！ぜひ次のお話もかいてください！！お願いします。 (2018年7月25日 20時) (
レス) id: 298780871c (このIDを非表示/違反報告)
うさたま(プロフ) - お願いです！このまま更新停止をしていたら、もったいないです！凄くいいお話なので！ゆっくりでも待ちます！頑張って下さい！他の作品も応援してます！ (2018年4月28日 16時) (レス) id: 2ffea79b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2017年12月25日 18時
