どうか私を探さないで

捜索者 ページ14

客がどんどん集まってきた


もうすぐ競技が始まるため


客席はほとんどは埋まっている




最後に見たあきと同じ髪の女を見ては


声をかけそうになる




すると

先輩に呼ばれて違うところを警備していたクソ髪が


変な顔をして帰ってきた




切「…なぁ、爆豪」



あいつは気まずそうな顔をしている



爆「あ？なんだ」





切「お前、さぁ




いや、あのあきちゃんってさ」




そこで言葉を詰まらせる



こいつが俺の前であきの話をするなんて珍しい



こいつらは俺に気を遣ってあきの話はしない




(なのにこんな顔して言ってくるなんざ


なにかあんのか)




切島の言葉を待った





切「あ、いや、あの


単刀直入に聞くけどよ






お前らって_______________子ども、いたか？」




こいつの言葉に体が強張った



爆「______は？」




切「あ！いや！




ちょっと遠くだったけど


あきちゃんに似てる子がいるなって見てたらさ







小さい男の子と手繋いでてさ



その子が“ママ”って言っててよ



それで 爆「どこだ！？」！？！？」



切島に摑みかかる



切「え、な爆「どこら辺にいた！？！？」


ちょ、ちょっと落ち着けよ爆豪！」



爆「落ち着いてられるわけねぇだろ！！




さっさと教えやがれ！！！」




焦る俺に驚いたように




切「えっと、確か



Aスタンドら辺だったと思うけど、っておい！！




似た人かもしんねぇって！！！爆豪！！！



聞こえてねぇな」




そいつの話が嘘だろうが本当だろうがどうでもいい




ただ



もしそれが本人だったらと思ったら




居ても立ってもいられなくて俺は走り出した

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