雪男たちの白雪姫?! 1 (ページ7)

今日:60 hit、昨日:102 hit、合計:1,820,530 hit

＊ページ7

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

渡辺side

渡辺
「やべ、忘れ物。」

SnowManでの仕事を終え送ってもらってた時
レッスン場に忘れ物をした事を思い出した。

うーわ、めんどくさ。
でも無いとな。

渡辺
「わり、俺降りるわ。レッスン場に忘れ物した。」

たまたまレッスン場の近くだったから降ろしてもらって、
取りに行った。
流石にレッスン終わってから6時間経ってる。
誰もいないだろ。と思っていたのに何か聞こえる。

俺が忘れ物したレッスン場を恐る恐る覗いてみると、
びしょ濡れになったAがいた。
何が起きたのかは容易に察しがついた。
でも動けなかった。

上手すぎた。聞こえてくる歌が。

全身濡れてるのに落ち込んでるはずなのに、
誰かを想って歌ってるその姿が綺麗だった。

あーあ、帰りたいのに何してんだろ俺。

気がつけばあったかいココアを買って、
歌が終わったころレッスン場に足を踏み入れた。

渡辺
「とりあえず飲んであったまれ。」

『え…、渡辺さん。』

渡辺
「俺今これ気分じゃねえし飲む人お前しか居ねえから。」

『ありがとうございます…、あったかい。』

強引だけど渡したら、飲んでくれて笑顔が見れた。
可愛い…

渡辺
「風邪ひくから。俺今日これ着てないから着て帰れ。
あと、お前の歌。……羨ましいわ。
凄え武器持ってんだな。」

『歌は渡辺くんの方が。…渡辺さんの服汚せないので。
大丈夫です。これで。寒くないんで…、ｸｼｭﾝ』

渡辺
「いや、思いっきりくしゃみしてるやつの説得力ねえから。」

避けてた相手と話して、そいつに差し入れして服まで貸して、
一緒に笑ってる自分がいた。

『えっと、あの…、すみません。洗って返します。』

渡辺
「ん、そーしてください。」

あー、わかったわ。
彼奴らが此奴を構いたくなる気持ち。
何で避けてたんだろ。ごめんな。

渡辺
「嫌がらせを受けるって事は、それだけ羨ましんだな。
凄えじゃんお前。踊れて歌えて努力までして。
そのうち皆味方になる。…ごめんな、今まで避けてて。
俺も嫉妬してたんだな。」

『んふふ、、』

渡辺
「は？…何笑ってんだよ。」

『いや、あの嬉しくて。
…あと、避けられてたのめちゃわかりやすかったし、
打ち解けたらめちゃくちゃ話すんだなって』

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈