雪男たちの白雪姫?! 1 (ページ5)

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Aside

『…あぁ〜、どうしても此処がな』

今日も1人で自主練。
鏡の中の自分の踊り方を見て落胆する。
どうしても納得がいかない。

???
「そこ、こうしたら?」

『え!?…、びっくりした…』

???
「驚かせてごめん。
でもこうしたらもっと良いんじゃないかなって」

そう私に話しかけてきてくれたのは

さっきまでレッスン場の最前列でミスなく綺麗に踊っていた
岩本照くんだった。

『こう…あ、いい!ありがとうございます!!』

さっきまで全然納得いかなかったのに、
アドバイス貰ってやったら凄くしっくりきた。

岩本
「1人だけ女の子。それを武器にしたら良いんじゃねえの。
男になろうとしてんのか知らねえけど、
自分捨てて踊る事ないじゃん。」

『…変に意識しちゃってたんですかね、
どうしたらいいかわかってなくて。』

岩本
「俺たちもまだ戸惑ってるっつーか、あれだけど。
ジャニーさんが連れてくるのがわかるっていうか、
あんな実力があるのにこんな努力されてたら、
認めざる負えないでしょ。」

と、そう言ってくしゃって笑顔を見せてくれた。

『…ありがとうございますっ、』

気づいたら涙が溢れて止まらなかった。

じいじの所で暮らしてるけど忙しそうで、
家に帰ってもいない事が当たり前。
レッスン場に来ても誰も話す相手もおらず、
嫌がらせを受ける毎日。
親からも見捨てられて、気を張って頑張っていたけど、
正直心が限界だった。

佐久間
「あ！照が泣かしてる〜！！」

宮舘
「女の子泣かせちゃ駄目だろ〜。」

阿部
「どう？あざよくなった？」

深澤
「俺たちも練習したいから、一緒にやろうぜ。」

渡辺
「……俺飲み物買ってくる」

岩本
「え？ちょ、俺？！」

たった1人でいたレッスン場に気づいたら
SnowManの皆さんが集まっていた。
なぜか張り詰めてた心の緊張が解け
笑いながら泣いてた。

『違うんです、ほんと。嬉しかったんです。
優しくしていただいてありがとうございます。』

そう涙を拭いながら初めて見せた笑顔。
その笑顔にこの男たちが息を呑んだ事は、
知る由もないけれど、
この日から少しずつ仲良くなれたんだ。

……渡辺さんを除いて。

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