雪男たちの白雪姫?! 1 (ページ4)

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Aside

それからの毎日はじいじと住むマンションと、
レッスン場の往復の毎日。

日本に帰ってきてから1週間くらいで、
ジャニーズに女が加入と世間に発表されてしまい、
いやでも注目される毎日。

じいじはご満悦だけど、なにが目的なのか正直わからない。

もう慣れてしまったが、すれ違い様の舌打ちや、
買っておいた水がなくなること、
タオルが捨てられてたり、そんな嫌がらせはしょっちゅう。

それもそうだよね、アメリカのスタジオでも、
妬みはあって、嫌がらせを受けた事もあった。
それが、大手事務所で、社長に連れられたからって、
急に混じって練習し始めて、目立つポジションで踊って、
それが女なんて誰も良い気はしない。
辞めればいい。断ればいいかもしれない。
でも、やっぱり踊るのは好きだし、なによりも
自分が踊ってる姿を見て嬉しそうに笑うじいじの顔が好きで、
そんなこと言えなかった。

そんな時だった、両親が離婚したと連絡が来て
どちらも私を引き取る気はないと。
きっとじいじはそれがわかっていて、
わざわざアメリカまで会いにきてくれて、
強制的だったけど私を此処に連れてきて、
私に居場所をくれたんだと思った。
そう簡単には居座れない、試練ばかりの場所だけど、
必要としてもらえるように頑張りたい、頑張らなきゃ…

落ち込んでなんかいられず、今日レッスンで教わったことを、1人、レッスン場に残って練習する。
どうしたら、どこまでやれば私は此処にいてもいいのか…

それから毎日ダンスとアクロバットを練習した。
気づいたら毎日違うところにあざができてたけど、
そんなの気にしてる暇がない。

そんなある日のレッスン終わり、

???
「はい、流石に冷やしな？」

『え…、あ、ありがとうございます。』

阿部
「自己紹介してなかったね、俺阿部亮平。
あべちゃんでも何でも好きに呼んで？
女の子なのに、身体中あざだらけ。
ちゃんとケアしないと、ね？」

そう微笑んで、凍ったペットボトルをくれた。
あの人もじいじがこの前言ってたSnowManの1人だ。

あんなに怖がられてる人たちの中に、優しい人も居るんだ。
心があったかくなった気がして、嬉しくて、
それも隠すようにあざを冷やした。

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