雪男たちの白雪姫?! 1 (ページ16)

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Aside

うまく時間を調節しながら、ドラマと舞台のサポートを
並行してやっていけている。

皆かっこいいんだ。

稽古をするにつれてどんどん完成のレベルが高まって
ああ置いてかれちゃうなって焦ってる。実は。

でも、やっぱり皆は優しくてどんな時も
私も仲間だよって意識してくれてるのが伝わる。

…だからこそ、言えないんだ。
実はドラマの現場でスタッフから
嫌がらせを受けている事。
此処最近は無かったあざがまた増えてしまっている事。
食べれなくて体重も減ってしまっている事。

大丈夫。あともう少しで終わる。
皆の千秋楽を見届けたら次の日は私のクランクアップ。
そしたら皆でご飯行こうって約束してるから。
それまで頑張る。終わったら実はって話せば良いよね。

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千秋楽

舞台袖から全ての演目を見守っていた。
この日だけは全て見たいとお願いしてスケジュールを
開けてもらっていた。

苦労して練習した一つ一つの演目が終わっていく
それぞれが身につけた衣装の重みも
裏側を知るからこそわかる。
彼らじゃないと着れない。着る資格がない衣装。
…いつか一緒に着れたらいいな。

怪我がありませんようにと見守り
ついにフィナーレ。

最後の挨拶で

岩本
「僕たちSnowManは10人です。ですがこのステージにAは立てませんでした。誰よりも努力をしていて誰よりもステージの楽しさを知ってる彼女と共に立つ方ができませんでした。ですが、そんな彼女は今も舞台袖で見守ってくれています。リハーサル時からサポートに徹してくれ自分の撮影の合間で僕たちのケアをしてくれました。ライトを浴びることはなくても、一員としてこの歌舞伎を成功へ導いてくれました。そんな彼女に感謝を贈ります。皆様も拍手をお願いいたします。」

そう言ってくれて悔しさもあったけど
寄り添えてよかったと9人が目線を私に向けてくれて
優しい顔で拍手してくれたのをみて
それにお客さんの温かい拍手が相まって
自分が泣く立場じゃないのに気づけば顔を覆ってしまった。

9人の仕事が一区切りついた。次は私だ。
明日頑張ってこよう。

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