番外編_全員で ページ44
オビ「A嬢、何処行くつもり？」
主達が集まってくると、A嬢は気配を薄くして部屋を出て行こうとした。俺は慌てて腕を掴み部屋へ引き戻す。
A『…何処って外に』
何を当たり前のことを聞いているんだとでも言うように答えるA嬢。
オビ「もうパーティーが始まるんですよ？全員が集まってないと始められないじゃないですか」
A『…私もやらなくてはいけないの？』
相変わらずの無表情だ。パーティーが嫌いなのだろうか。すると後ろから主の声がかかる。
ゼン「オビ、A、何をしているんだ？もう料理も来たことだし早く始めるぞ？」
ミツヒデ「早くしないと折角の料理が冷めちゃうぞ」
白雪「そうだよ！この後にはケーキやプレゼント交換もあるんですから早く始めよう！」
主の他にもお嬢さんや旦那からも呼ばれる。キキ嬢は何も言わないが、顔がいつもより柔らかい表情なのでやはり楽しみなのだろう。
オビ「ほら、主達もあぁ言っている事だしA嬢も行こうよ」
そう言いながら手を引くがまだ動こうとしない。
A『…私は参加できない』
そして俺の振り払おうと軽く腕を振る。そんな力で俺に勝てるわけなど無いのだが。
オビ「何で参加出来ないんだい？」
俺は決して放す事なく問う。
A『…プレゼンなんて用意してない』
これでわかっただろう、だから手を放せ、と目で訴えかけてくる。
(なんだそんな事か。別にパーティーが嫌な訳じゃなかったんだな)
A嬢の言葉に安心する。きっとお嬢さんが楽しみにしているプレゼントの事を聞いて、用意していない自分がいては空気が悪くなると思ったのだろう。
(やっぱり人の事を第一に考えられるんだね)
俺は更に強く手を引き、半ば強引にA嬢を皆んなの元へ連れて行く。
A『…話を聞いていなかったの？私は何も…「A嬢はさっきまで知らなかったんだから用意できてなくて当たり前でしょ。だから今年はいいんだよ」…でも「でも、と言うなら参加してくれた方が皆んなの空気が良くなるんだけどね」…』
自分が居なくなれば空気が悪くなるとしっかり受け取って貰えたらしく、最後の方は大人しく付いてきた。
オビ「お待たせしました！」
ゼン「よし、これで全員揃ったな。それではいくぞ！」
主の合図でそれぞれのコップを上に掲げる。
全員「メリークリスマス！！」
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オビ大好き(プロフ) - ミルさん» 返信、更新が遅くなってしまいすみません。コメント本当にありがとうございます！少しずつですが頑張っていきます、楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年12月5日 22時) (
レス) id: 18b5cfd9e7 (このIDを非表示/違反報告)
ミル - とても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2017年10月10日 21時) (レス) id: 31845f0f7d (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - コハルさん» コメントありがとうございます。更新が遅くなってしまい申しわけありません。今後も楽しく読んで頂けると嬉しいです。 (2017年7月20日 13時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)
コハル - すっごくおもしろいです！応援してます！！がんばってください！！！ (2017年7月18日 19時) (レス) id: ac42cc4477 (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - ハルさん» とても力になるコメント、応援有難うございます！なるべく早く、沢山更新できるよう頑張ります。なので楽しみに待って頂けると嬉しいです。また、意見や良かった感想など教えて頂けると嬉しいです。これからも楽しんで読んで頂けるよう頑張ります。 (2017年6月1日 23時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリオロ | 作成日時：2017年5月3日 17時
