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60_例えば石とか ページ25

オビ「主、何か用ですか?」

ゼン「オビ...お前何度窓から入るなと言えば『...遅くなりました』Aお前もか!はぁ、全く。ところでA、お前城内で誰かに狙われたりしなかったか?例えば...石を投げられたりとか」

A『...よくご存じで』

ゼン「やっぱりな。何処も怪我はしてないか?」

するとA嬢は何やらゴソゴソしたかと思うと石を主に手渡した。

A『...ギリギリの所で受け止めたので怪我はしていません』

ゼン「!そうか、それならよかった。Aを狙った相手は俺の兄上だ。すまなかったな」

そう言って主は頭を下げようとする。しかしA嬢が手で止め顔を上げさせていた。

A『ゼン王子殿下が悪いわけではありません。謝罪は不要です』

主は驚いた顔をしてからふっと笑い完全に顔を上げた。

ゼン「ありがとうな。あと、初めて会った時にも言った筈だが俺には敬語は要らないし呼び捨てで構わない。むしろしないでくれ」

A『...しかし』

ゼン「もうオビには同じことをしているんだろう?なら俺もそれに合わせてくれると嬉しいのだが」

A『...そこまでいうのでしたら。わかり、わかった』

オビ「主よかったですねぇ。それで、俺とA嬢を呼んだ理由は?」

そう、これだけの話をするだけなら俺を呼ぶ必要はなかったはずだ。

ゼン「そうだ、本題に入ろう。先ほど言ったことで分かるように兄上が帰ってきている。そこで兄上からAのお呼び出しがかかった。だからオビ、お前ついていってやれ」

オビ「はぁ?!え、ちょ、お、俺がですか?!」

冗談じゃない。俺だって面と向かって話したことはないのに。

ゼン「何もお前まで兄上の前まで行って話をしてこいとは言ってないぞ、ただAについて行って、話している時は外にいても構わん」

ついて行くだけなのに俺を付ける?なんでだ?

ゼン「それからA、できれば城内ではそのフードを外してほしいのだが...」

主がそういうとA嬢は固まる。考えているようだ。

オビ「どうせ城内には危険な人なんていないんですから外しちゃったらどうです?」

俺のその一言と、真っ直ぐ見つめてくる主の目に負けたのかA嬢はゆっくりとフードを外していった。

ゼン/オビ「!!」

よくよく考えてみれば起きている状態でフードを外しているA嬢をしっかりと見るのは初めてなわけで、少しの間固まってしまう。

A『...何か変な物でも付いてる?』

続きます。

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オビ大好き(プロフ) - ミルさん» 返信、更新が遅くなってしまいすみません。コメント本当にありがとうございます!少しずつですが頑張っていきます、楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年12月5日 22時) (レス) id: 18b5cfd9e7 (このIDを非表示/違反報告)
ミル - とても面白いです!更新頑張って下さい!! (2017年10月10日 21時) (レス) id: 31845f0f7d (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - コハルさん» コメントありがとうございます。更新が遅くなってしまい申しわけありません。今後も楽しく読んで頂けると嬉しいです。 (2017年7月20日 13時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)
コハル - すっごくおもしろいです!応援してます!!がんばってください!!! (2017年7月18日 19時) (レス) id: ac42cc4477 (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - ハルさん» とても力になるコメント、応援有難うございます!なるべく早く、沢山更新できるよう頑張ります。なので楽しみに待って頂けると嬉しいです。また、意見や良かった感想など教えて頂けると嬉しいです。これからも楽しんで読んで頂けるよう頑張ります。 (2017年6月1日 23時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クリオロ | 作成日時:2017年5月3日 17時

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