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72_目的は ページ38

ーーー夜が明けてーーー

A『…遅くなってごめん。それで要件は?』

朝早く、俺はA嬢を主の部屋へと呼び出した。部屋にはキキ嬢とミツヒデの旦那も集まっていた。

ゼン「あぁ、朝早くから悪いな。いきなり本題に入らせてもらうが、昨日城に侵入者が2名入った」

キキ/ミツヒデ/A「?!」

ゼン「オビが見つけたんだがな、お前達は見かけていないか?」

キキ「見てないね」

ミツヒデ「俺も見てないな。ゼン、お前は大丈夫なのか?何もされていないか?」

旦那が心配そうな顔をして問いかける。

ゼン「俺も会っていないし見てもいないから大丈夫だ。それよりAはどうだ?」

主の言葉で全員の視線が一斉にA嬢の方へ集まる。

A『…怪しい雰囲気がしたから5周くらい城内を回ったけど誰にも会わなかった』

(やめようと言ったのは侵入者の存在に気づいたからだったのか!)

俺は思わず目を見開いて驚く。一体A嬢の感覚は何処まで広がっているのか…。

ゼン「そうか、実はだな、侵入者の狙いは俺では無かったらしい」

ミツヒデ「って事は…白雪か?!」

ゼン「いや、白雪でもないらしい。ついでに兄上も違うようだ」

キキ「白雪でもイザナ様でもない?じゃあ一体何が目的……まさか」

キキ嬢が珍しく俺に目配せで聞いてくる。俺は頷き答える。

ミツヒデ「え、キキ何が目的かわかったのか?」

旦那はまだ何が目的かわかっていないようで主やキキ嬢、俺を順番に見て慌てている。

ゼン「流石キキだ、察しがいいな。ミツヒデは…相変わらずだな」

呆れたように主が言う。キキ嬢もじとーっとした目で旦那を見ている。

ミツヒデ「相変わらずって何だよゼン!キキもそんな目で見るな!俺にも教えてくれよ!」

ゼン「全く…Aはわかったか?」

今までずっと会話から外れていたA嬢を引き入れる。再びA嬢に視線が集まる。するとA嬢はいつもの無表情から少し眉間に皺を寄せて答えた。

A『…目的は私ですね』

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オビ大好き(プロフ) - ミルさん» 返信、更新が遅くなってしまいすみません。コメント本当にありがとうございます!少しずつですが頑張っていきます、楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年12月5日 22時) (レス) id: 18b5cfd9e7 (このIDを非表示/違反報告)
ミル - とても面白いです!更新頑張って下さい!! (2017年10月10日 21時) (レス) id: 31845f0f7d (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - コハルさん» コメントありがとうございます。更新が遅くなってしまい申しわけありません。今後も楽しく読んで頂けると嬉しいです。 (2017年7月20日 13時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)
コハル - すっごくおもしろいです!応援してます!!がんばってください!!! (2017年7月18日 19時) (レス) id: ac42cc4477 (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - ハルさん» とても力になるコメント、応援有難うございます!なるべく早く、沢山更新できるよう頑張ります。なので楽しみに待って頂けると嬉しいです。また、意見や良かった感想など教えて頂けると嬉しいです。これからも楽しんで読んで頂けるよう頑張ります。 (2017年6月1日 23時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クリオロ | 作成日時:2017年5月3日 17時

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