65_昼寝 ページ30
オビ「主〜ただいま戻りました！」
ゼン「あぁ、ご苦労だったな。それで？兄上はAと何を話していたんだ？」
主は俺が窓から入ってくるやいなやすぐに聞いてきた。いつもは窓から入ると怒るのに今はどうでもいいらしい。
(やっぱり、俺の役目はこれだったね)
考えが間違っていなかったことに安心し、報告を始める。
オビ「主の兄上、A嬢が“悪殺しの死神”ってこと知っていましたよ」
ゼン「何？！俺はまだ新しい側近を付けたとしか伝えてなかったのに…。それで、それからどうなった？」
オビ「いや、特には何も。主が決めたことだから何かするつもりはないと。今は…ですけどね」
ゼン「…成る程、今は、か…」
主は顎に手を当て、少し考える素ぶりを見せる。きっとお兄さんの言葉の意味を考えているのだろう。
ゼン「…そうか、わかった。今日はもう自由にしていいぞ」
そう言って主は奥の方へ消えてしまった。
(主も難しいお兄さんを持って大変だねぇ。さぁ、俺は何をしますか)
特にすることも決まってなかった俺は、先程考えていた昼寝をすることにした。
オビ「おっ、良い木発見」
昼寝するのに丁度良さげな木を見つけ横になる。
(本当に今日は気持ちのいい日だ)
木の上で大きく伸びをする。木の間から溢れてくる日の光が心地よくて眠気を誘われる。
(ここの所色々あったからのんびりするのも久しぶりだな)
A嬢が来てから、組織を潰しに行ったりタルナの街へ病気の原因を突き止めたりで休む暇はなく、A嬢が目を覚まさなかった時もタルナの後片付けや、その他の様々な仕事で城の外へ出ていたからしっかりと休むのは2ヶ月以上無かったかもしれない。
(まだ時間もあるし、少し寝ますか)
そう思い目を瞑ると、すぐに眠りの世界へ入っていった。
ーーーーーーーー
少し肌寒い風がくすぐるように頬を撫でる。
オビ「…ん、ふぁーあ」
横になってからどの位経ったのだろうか。辺りを見渡せばもうすぐ日が落ちそうで、すっかり暗くなっていた。
オビ「あー、よく寝た」
コキコキと首を回し主の所へ戻るため立ち上がろうとする。
フワッ
オビ「おっと、ん？これは？」
体の上から何かが落ちそうになり慌てて拾い上げる。よく見てみるとそれは毛布だった。
(お嬢さんが掛けてくれたのか？)
しかし、お嬢さんに木に登る技術があるとは思えない。
(もしかして…A嬢が？)
そうだと良いと願いながら俺は主の所へ向かう。
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オビ大好き(プロフ) - ミルさん» 返信、更新が遅くなってしまいすみません。コメント本当にありがとうございます！少しずつですが頑張っていきます、楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年12月5日 22時) (
レス) id: 18b5cfd9e7 (このIDを非表示/違反報告)
ミル - とても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2017年10月10日 21時) (レス) id: 31845f0f7d (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - コハルさん» コメントありがとうございます。更新が遅くなってしまい申しわけありません。今後も楽しく読んで頂けると嬉しいです。 (2017年7月20日 13時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)
コハル - すっごくおもしろいです！応援してます！！がんばってください！！！ (2017年7月18日 19時) (レス) id: ac42cc4477 (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - ハルさん» とても力になるコメント、応援有難うございます！なるべく早く、沢山更新できるよう頑張ります。なので楽しみに待って頂けると嬉しいです。また、意見や良かった感想など教えて頂けると嬉しいです。これからも楽しんで読んで頂けるよう頑張ります。 (2017年6月1日 23時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリオロ | 作成日時：2017年5月3日 17時
