38_飾りの花びら ページ50
ゼン「待たせたな」
キキ「オビ、遅い」
食堂へ行くとお嬢さん、キキ嬢、ミツヒデの旦那が座って待っていた。
オビ「いやぁすいませんね。ついA嬢と話し込んじゃったもんで」
ね？というようにA嬢を見るが完全に無視されてしまう。やっぱり嫌われちゃいましたかね？そう思いながら俺も席に着き、食べ始める。
ゼン「そうだ白雪、患者たちは大分良くなったみたいだな。とても感謝していたぞ」
白雪「そうなの！みんな元気に話せるようになっていたし、凄く嬉しいよ！」
キキ「流石だね、白雪」
ミツヒデ「全くだなぁ。ゼン、見習った方がいいぞ。ここに来てから見回りしかしてないだろ」
ゼン「うるさい！余計なお世話だ！」
ドッと笑いが起こる。本当に楽しそうな風景だ。…たった1人を除いて。
ちらっとA嬢を盗み見ると珍しくフードを脱いでいた。というよりも脱げている事に気付いていないようだが。
オビ「A嬢も笑ってみてはどうですか？きっと似合うと思いますよ？」
半分以上のおかずを残し、もうデザートに手を伸ばしているA嬢にこそっと話しかける。しかし、A嬢は答える気はないとでも言うようにこちらを見ようともしない。そしてフードを被りなおした。と思うとデザートを見つめたまま固まってしまった。
(デザートに何かあるのか？花びらが飾ってあるくらいで普通だけど)
オビ「A嬢？どうかしたんですかい？」
話しかけると固まっていたA嬢はハッとした様にまたデザートを食べ始めた。
しかし、花びらと一緒にデザートを食べた瞬間また一瞬だけ固まり、その後は一気に残りを食べてしまった。
ゼン「なんだA、一気に食べるほど旨かったのか？」
そう言って主はデザートに手を伸ばす。続けてお嬢さんも手をつけようとする。
バシャ！！
オビ「ちょ、ちょっとA嬢？！」
なんとA嬢は主とお嬢さんに飲み水を思い切りかけたのだ。
A『…すみません。手が滑ってしまいました』
A嬢は悪びれることも無く淡々と言う。
ゼン「手が滑って…『それより』？」
A『早く着替えてきてはどうですか。風邪を引きますよ。キキさん、ミツヒデさん、オビ、ゼンと白雪さんをお願いします』
キキ「わかった」
ゼン「キキ？！俺は行かないぞ？」
キキ「ゼンが良くても私達が良くないの。早く来て」
そう言ってキキ嬢はお嬢さんを連れて出て行ってしまう。
本当にキリが悪いですが、続編に行かせてもらいます。
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オビ大好き(プロフ) - ルイさん» 感想ありがとうございます！楽しんで頂けているのなら良かったです。戦闘シーン、これからも入れていくつもりなのでご期待下さい！更新は遅いかもしれませんが、頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。 (2017年4月7日 18時) (
レス) id: d4e0814f04 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - とっても面白いです！いや〜戦闘シーンがハラハラ&かっこいいです！これからも頑張ってください！ (2017年4月7日 0時) (レス) id: 53cd8612df (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - まりねえさん» 感想、応援本当にありがとうございます。楽しんで頂けているのなら良かったです！コメントを力に頑張っていきますので、これからもどうぞ楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年3月24日 19時) (レス) id: fa9056f62c (このIDを非表示/違反報告)
まりねえ - とってもおもしろいです！ 応援しています。頑張ってください！ (2017年3月24日 16時) (レス) id: c914c93a5f (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - ハルさん» 確かに主人公は自分の事を考えずに行動する事が多いですね。ここだけの秘密、その原因は主人公の過去が関係するそうです。後々過去の秘密もわかってくると思いますので、どうぞこれからも続けて、楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年3月22日 20時) (レス) id: fa9056f62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリオロ | 作成日時：2017年3月17日 13時
