29_外さない手袋 ページ41
遅くなってしまい申し訳ありません。
オビside
白雪「オビ！A！ありがとう！」
施設へ戻るとお嬢さんが出迎えてくれた。
オビ「どう致しまして。あ、お嬢さん、A嬢が手の平と腕を怪我してるんで見てやってくれませんか？この重いバケツを1人で５つも運ぼうとして跡になってるんですよ」
白雪「Aが？！わかった！じゃあ患者さん達のタオルを変え終わったら見てみるね」
オビ「お願いしますよ」
ちらっとA嬢を見てみるとA嬢はお嬢さんからは遠くの場所の患者のタオルを替えていた。
(なんで手袋をはめたままなんだ？)
手は水で濡れるはずなのに、A嬢はいつもしている手袋を外さずにタオルを絞っていた。
オビ「A嬢、なんで手袋をはめたままなんですかい？やりにくくないんですか？」
気になり近づき話しかけてみればA絞ってはこちらを見ずに『…この方がやりやすい』と答えた。だが、そう言っている割りには力が入らず上手く絞れていないようだ。
オビ「でもA嬢、全然絞れてませんけど。外した方がやりやすいと思いますよ？」
暫く声をかけ続けたが、A嬢は頑なに手袋を外そうとせず遂には返事までしなくなってしまった。
(手袋をするのに何か理由があるのか？そういえば一度もこっちを見て話さなかったような…)
色々と考えが横切るが混乱が増すばかりだ。全く謎に包まれたお嬢さんだ。
オビ「はぁ。今は考えても無駄か……。A嬢！俺もお手伝いしますよ！」
そう言ってしゃがみ込みバケツの中に手を伸ばす。
パシッ！
水に手を付けようとした瞬間、A嬢に思い切り手を払われてしまった。
オビ「A嬢？」
驚いてA嬢の方を見ると、A嬢はやはりこちらを見ずに、
A『…手伝いは要らない。邪魔なだけです』
と答えた。
邪魔？さっきから全く進んでないのに？…A嬢は一度も目を見て話していない。本当に本心で話しているのか？
白雪「オビ！終わったよ。Aはどこかな？」
オビ「あぁ、お嬢さん。A嬢ならここにいますよ」
タオル換えが終わったらしいお嬢さんがこちらへやってきた。
白雪「A、少し手の平と腕を見せてもらってもいいかな？」
お嬢さんがそう言いながらA嬢の腕に手を伸ばす。すると腕の痛々しい跡が露わになる。
白雪「凄い跡になってる…手の平も見せてね」
お嬢さんがA嬢の手袋を取ろうとしたその瞬間だった。
A『触らないで！』
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オビ大好き(プロフ) - ルイさん» 感想ありがとうございます！楽しんで頂けているのなら良かったです。戦闘シーン、これからも入れていくつもりなのでご期待下さい！更新は遅いかもしれませんが、頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。 (2017年4月7日 18時) (
レス) id: d4e0814f04 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - とっても面白いです！いや〜戦闘シーンがハラハラ&かっこいいです！これからも頑張ってください！ (2017年4月7日 0時) (レス) id: 53cd8612df (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - まりねえさん» 感想、応援本当にありがとうございます。楽しんで頂けているのなら良かったです！コメントを力に頑張っていきますので、これからもどうぞ楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年3月24日 19時) (レス) id: fa9056f62c (このIDを非表示/違反報告)
まりねえ - とってもおもしろいです！ 応援しています。頑張ってください！ (2017年3月24日 16時) (レス) id: c914c93a5f (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - ハルさん» 確かに主人公は自分の事を考えずに行動する事が多いですね。ここだけの秘密、その原因は主人公の過去が関係するそうです。後々過去の秘密もわかってくると思いますので、どうぞこれからも続けて、楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年3月22日 20時) (レス) id: fa9056f62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリオロ | 作成日時：2017年3月17日 13時
