16_護衛の理由 ページ21
オビside
オビ「ちょっと主！お嬢さんの護衛は俺じゃないんですか？」
先程の話が終わりそれぞれ解散した後、俺は主に話しかけた。
ゼン「あぁ。今回はAに任せる」
オビ「理由を聞いても？」
ゼン「俺はAに必要か不要かを見極めろ、と言われた。今回の護衛はその判断の材料になると考えたからだ。不満か？」
オビ「別に不満って程じゃないんですけどね…。ただA嬢があまりにも簡単に主の言う事を聞いたから驚きまして。主、A嬢に何かしました？」
俺は主を探るように覗き込む。
ゼン「いや、特に何もしていないが、さっきの話をお前達に言う前に少しだけ2人で話をした」
2人で？！俺と話した後、主とも話したのか。
主と俺では対応がえらく違うじゃないですか。
オビ「へぇ、何を話したんです？」
俺はあまり興味がないふりをして聞いてみる。
興味がある風だと主は教えてくれなそうなんでね。
ゼン「そうだな…。探りを入れようとしたんだが何も掴ませてくれなかったからな。あまりにも馴れ合うつもりはないという態度だったから一応、俺に付いている間真面目に任務を遂行する気はあるのか、と聞いたら自分から付くと言ったからには1週間は全力で尽くす。と言われたくらいだ」
成る程ね。だから主の言う事には簡単に承諾したわけだ。実際は俺と主の扱いはそんな変わらないって事かな。
オビ「そうなんですか。まぁなら、今回はA嬢にお嬢さんの護衛は譲りましょうかね」
ゼン「あぁ。そうしてやれ。オビ、お前は俺に付け。そしてその間出来るだけAの事を見張ってくれ。もしAが怪しい行動を取ったり、白雪に対して何か危害を加えようとしたら直ぐに俺に報告しろ。いいな？」
オビ「承知しました主」
主もまだ見極める段階で完全に信用しているわけではない、と言う事か。まぁあれだけ頑なに何も話そうとしないから当たり前と言えば当たり前か。
オビ「さぁA嬢、あんたはどっちに寝転ぶ？」
俺は何処にいるかわからないAに向けて不敵な笑みを浮かべながらそう呟いた。
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オビ大好き(プロフ) - ルイさん» 感想ありがとうございます！楽しんで頂けているのなら良かったです。戦闘シーン、これからも入れていくつもりなのでご期待下さい！更新は遅いかもしれませんが、頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。 (2017年4月7日 18時) (
レス) id: d4e0814f04 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - とっても面白いです！いや〜戦闘シーンがハラハラ&かっこいいです！これからも頑張ってください！ (2017年4月7日 0時) (レス) id: 53cd8612df (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - まりねえさん» 感想、応援本当にありがとうございます。楽しんで頂けているのなら良かったです！コメントを力に頑張っていきますので、これからもどうぞ楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年3月24日 19時) (レス) id: fa9056f62c (このIDを非表示/違反報告)
まりねえ - とってもおもしろいです！ 応援しています。頑張ってください！ (2017年3月24日 16時) (レス) id: c914c93a5f (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - ハルさん» 確かに主人公は自分の事を考えずに行動する事が多いですね。ここだけの秘密、その原因は主人公の過去が関係するそうです。後々過去の秘密もわかってくると思いますので、どうぞこれからも続けて、楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年3月22日 20時) (レス) id: fa9056f62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリオロ | 作成日時：2017年3月17日 13時
