9_少女の名前 ページ11
オビside
A『…やっぱりあなた達だったんですね』
オビ「ははっ、バレてましたか。おっと」
また別の所からの攻撃が来るが、難なく押し返す。
ゼン「オビ！死神はいたか！」
主が周りの男を蹴散らしながら聞いてくる。
オビ「はい主！ちゃんと見つけましたよ！」
ゼン「ならいい。とりあえずこの男達を片付けるぞ！！」
男達は数は多いが、戦闘の技術は大したことがない。
あのお嬢さんも左腕を怪我した状態でも難なく倒せているようだ。
ゼン「終わったな」
十数分後、男達を倒し終え立っているのは俺達とお嬢さんだけになった。
貴方『…じゃあ私はこれで』
そう言ってお嬢さんは空き家から出て行こうとする。
オビ「おっと。もう逃がさないよ」
俺は素早くお嬢さんに近づき腕を掴む。
貴方『…離してもらえませんか」
オビ「いや〜それはできませんね〜」
貴方『…離してもらえませんか』
お嬢さんはもう一度そう言う。
オビ「嫌だなぁ。そんなに俺の事が嫌いですか？お嬢さん」
貴方『…そうね」
オビ「あらら、嫌われちゃいましたか。それは残念」
ニッコリと笑いながらそう言うとお嬢さんは嫌そうな顔をした。ように思えた。実際はフードで顔が見えないからだ。
貴方『…』
オビ「そうですねぇ、お嬢さんの名前を教えてくれたら離してあげなくもないですよ？」
俺が笑顔を崩さずそう言うと、お嬢さんは少し考えてから独り言のように答えた。
貴方『…悪殺しの死神』
オビ「それはお嬢さんの異名ですよね？ちゃんとした名前、教えて下さいよ」
俺はお嬢さんを掴む力を更に強くする。逃す気はないと示すように。
貴方『…はぁ。A、よ。わかったら離してくれます？』
Aか、よし、覚えた。
ゼン「Aか。よしでは聞こう、A。お前はこの間何をしてあんな怪我をし、何故城を抜け出した？」
Aお嬢さんと主の間に冷たい空気が流れ始める。
A『…それを貴方に言う必要は無いと思いますが」
ゼン「オビは俺の従者で君はオビに助けられた。知る権利は充分にあると思うが？」
A『…私が助けを求めたわけではなく貴方の従者が勝手に助けただけです』
お互い譲る様子もなく沈黙が流れる。
？「お取り込み中悪いが、ちょいといいか？」
声のした方を見るとそこには体格の良い大柄の男と、その腕の中にはなんと、白雪が捕まっていた。
ゼン「白雪？！？！」
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オビ大好き(プロフ) - ルイさん» 感想ありがとうございます！楽しんで頂けているのなら良かったです。戦闘シーン、これからも入れていくつもりなのでご期待下さい！更新は遅いかもしれませんが、頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。 (2017年4月7日 18時) (
レス) id: d4e0814f04 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - とっても面白いです！いや〜戦闘シーンがハラハラ&かっこいいです！これからも頑張ってください！ (2017年4月7日 0時) (レス) id: 53cd8612df (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - まりねえさん» 感想、応援本当にありがとうございます。楽しんで頂けているのなら良かったです！コメントを力に頑張っていきますので、これからもどうぞ楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年3月24日 19時) (レス) id: fa9056f62c (このIDを非表示/違反報告)
まりねえ - とってもおもしろいです！ 応援しています。頑張ってください！ (2017年3月24日 16時) (レス) id: c914c93a5f (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - ハルさん» 確かに主人公は自分の事を考えずに行動する事が多いですね。ここだけの秘密、その原因は主人公の過去が関係するそうです。後々過去の秘密もわかってくると思いますので、どうぞこれからも続けて、楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年3月22日 20時) (レス) id: fa9056f62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリオロ | 作成日時：2017年3月17日 13時
