科捜研は救いたい2

あれ、これ見た事ある7 ページ7

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「少しでも揺すったり、傾けたりすると液体が漏れ出してドカンだ。」

「ごめん、取り逃してしまったよ」

「うぉっ！？大丈夫かゼロ！？」

「心配ない。状況は？」

「こっちもあんまり良くねぇな。ここは俺に任せて、周辺の人たちを避難させてくれ。」

「で、でも…」

「いいから行け！あと3分だ。ガス漏れとか、適当な理由でこのビルの周りから避難させろ。」

「…わかった。行くぞヒロ」

「…っ」

「班長もハギもだ。」

「っち、わかったよ。」

「もちろんお前もだA」

『…うん。研二くん行こう。』








陣平くんの隣を離れようとしない研二くんの腕を引っ張って立たせる。
大丈夫。陣平くんなら大丈夫だから。







「松田、下で待ってるから。」

「ハッ、約束は出来ねぇな。」

『約束しないなら私ここに残るよ』

「馬鹿野郎早く行け！ハギ、こいつ抱えてでも連れてけ。…下で待ってろ。」






そのセリフが聞けたらもういっか、これ以上邪魔するわけにもいかないし。
研二くんに行こう、と声をかけて建物から連れ出し、外で近隣の人を避難させることに専念した。









「…っ、あっぶねぇ…！」





そう松田くんの声が聞こえた。これはタイマーがまた動き出す合図だったはず。




「っ！遠隔か！くそっ！」






今日に限って私はパソコンを持ち歩いてない。
聞こえるか分からないけど、皆が止めるのを無視し、階段を登って叫んだ。







『陣平くん！ガム！！！』







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