科捜研は救いたい2

監視カメラって便利(救済:諸伏編)6 ページ34

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この日が来てしまった。朝から胃が痛い。
ちなみに私は今日も仕事だ。
零くんからは[決行は予定通りで]と連絡が届いていた。
あの人徹夜してるのか？夜中3時くらいに送られてきてたぞ？





予定している時間は警察庁も警視庁も人が増えてくる朝9時。






組織に提出する用の動画データが入ったUSBは零くんに既に渡してある。
今日は警察庁の公安も警視庁に出向くらしい。もちろんターゲットに怪しまれないようにだが。
その辺は零くんだ、任せておけば上手くやってくれるだろう。










緊張しながら登庁すると、爽やかに自転車で登庁してくるマリコさんが。






「おはよう、Aちゃん」

『おはようございます、マリコさん』






今日は風丘先生が昨日の事件の鑑定書を持ってきてくれるの。あ、あとご遺体から微物も幾つか採取したって連絡があったから、その鑑定もしなきゃね、今日も大忙しだわ！先に行くわね！と颯爽と去っていく。今日も元気だなマリコさん。






何だかそんなマリコさんを見ていると肩の力が抜けてきた。
緊張ばっかりしてても良くないね、ヒロくんは頼んだよ零くん。












9時前にはスパイの彼のデバイスのハッキングに成功し、遠隔操作で報告データを用意する。
もうひとつ、警察庁の公安向けにこちらも今までのデータをまとめてメールの報告文章を用意した。もちろん捨てメールアドレスからの密告という形にしてある。
うん。完璧じゃない？




9時になると同時に、2つのデータを送り、私ができることはここで終了。
あとは上手くやってくれ、零くん。








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