初対峙【松】 (ページ14)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:10,061 hit

13 一松side ページ14

おそ松兄さん達が××を受け取りに
行ってから数週間後。

僕とカr.......クソ松、十四松で
暗殺の仕事が入った。

ヒヒ.......暗殺は僕の十八番。

まあ、暗殺といっても正面突破なんだけど。

本当ならクソ松は要らないんだけど、
保険として一緒に行く事になった。

僕のハジキは鉤爪。

「わっせわっせわっせどぅーーん！！」

ホームラァァン！！と叫びながら十四松が
相手の頭をバットでぶん殴る。

俺も鉤爪で相手の首を裂いていった。

クソ松は馬鹿力で相手を殴り倒していた。

「兄さーーん！！こっちみんな終わったよぉ！！」
「へーい」

十四松がまだ力が有り余っているのか
バットで素ぶりをしている。

クソ松も終わったらしくこっちへ来ていた。

今回の敵は弱かった。
ボスも幹部も全滅させたし、
帰るか、となったところだった。

足元に何かが転がってきた。

_______手榴弾だった。

え、と声を漏らすと同時に、
身体を思いっ切り誰かに突き飛ばされた。

激しい爆発音と爆風に呑まれ、
僕も十四松も吹き飛ばされ壁に
身体を強打した。

辺り一体に煙が立ち込め、
それが晴れるまでしばらくかかった。

「........え.........」
「カラ松兄さん！！！！」

僕を突き飛ばしたのは、クソ松だった。

血だらけでボロボロになって、
僕に軽く乗っかって倒れていた。

意識は無かった。

「は........嘘、え」
「わああぁぁカラ松兄さん！！いっ、一松兄さんどうしやしょう！？」
「え、あ........とりあえず退散........」

アイアイサー！と十四松が
カラ松をおんぶして、
僕らはその場を離れシマへ帰った。

「あ、一松兄さん達おかえ......カラ松兄さん！？え、何、今回楽勝だったでしょ、なんでこんな重傷なの！？」
「手榴弾........不意打ちだった。.........ごめん」
「ウッソ..........取り敢えず医務室に！」

わっせ、わっせと十四松が
クソ松を運んでいった。

完全に僕のせいだ。
もし死んだりしたら.........。

考えただけで顔が青ざめていった。

「闇松兄さん！落ち込まないでよっ、タフだから絶対カラ兄さん無事だし！！」

そう言ったトド松の声も震えていた。

本当にどうしよう。
注意さえしてればこんな事には........！

「あれまぁ、何の騒ぎよ？」

パッと顔を上げると、
おそ松兄さんが驚いた様な顔を
してこっちを見ていた。

僕もトッティもその声に何故か
安心してしまい、
2人同時に泣き出してしまった。