クラッブのパンツの中 ページ25
2人の姿が見えなくなった頃、嘲笑ったのはマルフォイだ。
「やめなさいよ、マルフォイ。」
「へぇ、あんた、あのチビデブの泣き虫に気があるの？」
バーパティが咎めるが、スリザリンのパグ顔の女の子、パンジー・パーキンソンが
冷やかした。
「ごらんよ。あのロングボトムの婆さんがあいつに送ったバカ玉だ。」
マルフォイは草むらから思い出し玉を拾って掲げた。
「返せよ、マルフォイ。」
ハリーの静かな声に、全員が注目する。
「嫌だね。後であいつが見つけられない様な所に隠しておいてやる。木の上なんて
どうだい？」
「詰めが甘いよ、マルコ。絶対に見つけられない場所… そうだな、クラッブの
パンツの中なんてどう？」
シエルの言葉に、クラッブは顔を青くして、ロンが何かを想像してえずいた。
「マルコって何だ、マルコって。」
マルフォイがツッコむ。
「ドラコとマルフォイでマルコ。可愛いでしょ？」
にっこり笑顔で答えるシエル。
マルフォイは諦めた様にため息を1つつくと、箒にヒラリと乗って空に舞い上がった。
「これを返してほしかったら来いよ、ポッター！」
宙からハリーを見下ろすドラコ。
ハリーは箒にまたがった。
「ダメよ！フーチ先生が動くなっておっしゃったでしょう。」
ハーマイオニーが制止するもハリーはそれを無視し、空を飛んだ。
「フォイ！？」
マルフォイは、初めてとは思えない程自然に彼の前で箒を操って見せた、ハリーに
愕然とし、顔をこわばらせた。
「残念だったな、マルフォイ。ここには大きいお友達は来れないぞ。」
ハリーは地上にいるクラッブとゴイルを一瞥して笑った。
「取れるものなら取ってみればいい、ほら！」
マルフォイは思い出し玉を宙高く投げると、稲妻の様に素早く地面に戻って行った。
ハリーの目に、スローモーションの様にゆっくりと落ちて行く思い出し玉が映った。
刹那、ハリーは飛び出す。
地面に向かって弾丸の様に飛び出す。
地面にぶつかる… その一瞬手前でハリーは箒の柄を上に向け、激突を免れた。
片手に思い出し玉を握って。
ハリーはキラキラした笑顔でゆっくりと地上に降りて来る。
途端にグリフィンドール生が歓声を上げてハリーを取り囲んだ。
「すごいやハリー！僕、ヒヤヒヤしたよ！」
興奮してロンがツバを飛ばしながらハリーを讃えた。
「ハリー・ポッター！それにシエル・ポッター！！」
マグゴナガル教授がものすごい剣幕でやって来た。
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スタートゥインクルプリキュア☆ - コメントありがとうございます！初めていただいたのでとても嬉しいです！これからも投稿頑張るので応援よろしくお願いします。 (2020年9月13日 17時) (
レス) id: 78f0d52032 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください (2020年9月13日 12時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スタートゥインクルプリキュア☆ | 作成日時：2020年8月22日 17時
