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樹side
本当は来るか迷った、来たらAちゃんに会うのわかってたから
それに、あの場所で見る彼女の表情は、あまりにも綺麗で
抑えている自分の気持ちが溢れてしまいそうになるから……
.
ほら、やっぱりいた
樹「…隣、いいですか?」
A「…ふふ、どうぞ」
やばい、会話が続かないって思ってたのは最初だけで、気づいたらいつも通りの俺たちに戻っていた
A「そういえばさ、樹くんは何でここに来るようになったの?」
樹「え?」
A「私は言ったけど、樹くんに聞いてなかったなぁと思って…」
初めてここでAちゃんと会った時に、"星が一番近くにあるから"
彼女はそう答えたんだ
樹「あ〜、1人になって考え事する時間が欲しかったからかな
デビューしたタイミングでちょうどよかったし」
A「そうなんだ、ここ落ち着くもんね……」
そう言って空を眺めるAちゃんの横顔を見ていたら、無意識のうちに口にしてしまっていた
.
樹「………こうちゃん……」
ハッとした時にはもう手遅れで、Aちゃんは目を見開いてこっちを見ている
A「…な、んで………?」
樹「こないだ寝言でそう言ってたから……」
A「そっか……
こうちゃんって誰だろうって思った?」
予想を反して、Aちゃんから話してくれるとは思わなかった
でも彼女の気持ちを知るチャンスかもしれない
そう思って軽く頷いた
.
.
A「……わたしの"好きな人"」
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作者名:ryo-ka | 作成日時:2018年1月26日 0時