本章 １２ ページ22
「だぁーかぁーらぁー！！なんでそこでアウトになるんだよ！」
「岳人が目の前で飛びよるから、狙いが定まらへんのや。
少しはじっと出来ひんか.....」
「そっちこそ、そんな面白味のないテニスして楽しいのかよ！！」
やっぱり。
コートの外まで聞こえる向日君の声で何となく察してはいたが、
やはりお互いのプレイスタイルの違いで衝突していた。
ラケットを持ってコートに入ってはいるが、
反対側のコートに転がっているボールは５〜６個といったところだろうか。
「忍足君、向日君。」
私が呼びかけると、
言い争っていた...というより向日君が一方的に畳み掛けていたが
一旦収めて２人ともこちらを向いた。
「どんな調子かな？」と問いかけると、
気まずそうに向日君が目を逸らしたので
''変化なし'' とタブレットに打ち込み、すぐにしまった。
「まぁ、なんら変わったこともないわ。昨日と同じやな、全く。」
「おっ、オレは悪くねぇぞ！」
「別にどっちが悪いかなんて話してへんやろ。」
侑士君が、深く溜息を吐く。
「......あのタロちゃん直々の指示とはいえ、
ちょっと無理矢理すぎたんちゃうか？」
「おい侑士！それはオレとお前じゃ強くなるのが無理ってことか！？」
「だから......そうやなくてやな...」
またまた始まってしまいそうな２人の口論に慣れてしまった自分を不謹慎に思いながら、
腕の中にあるタオルとスポドリに目をやる。
２人の服にも、首まわりに汗と思われるシミができていた。
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√ルート(プロフ) - 返信が遅れてしまい、申し訳ありません！！そんなに気に入って頂けるなんて、悩みながら書いた甲斐がありました...(笑)とても励みになります(≧▽≦) (2018年8月20日 2時) (
レス) id: 46231e2a59 (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー(プロフ) - このお話、大好きです！文才力すごいですね！ (2018年8月16日 3時) (レス) id: 127851c6f5 (このIDを非表示/違反報告)
√ルート(プロフ) - くしぇるさん» 処女作でそんなことを言って頂けるなんて感謝感激雨あられです！新作でお会いできたときには、応援して下さると嬉しいです！ (2018年4月28日 11時) (レス) id: 46231e2a59 (このIDを非表示/違反報告)
くしぇる(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！ (2018年4月26日 21時) (レス) id: bc0907c9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：√ルート | 作成日時：2018年3月27日 23時
