本章 １ ページ11
中等部に上がって、
景吾がテニス部の見学に行くというのでついて行った。
中等部専用とは思えないほど広いテニスコートに、
豪華すぎる部室、いや家と言った方が正確かもしれない。
いくらお坊ちゃんお嬢様学校だからといって、
ここまでひとつの部活に費用をつぎ込むなんて。
我が校が全国屈指の強豪だということも納得だ。
興味津々にコートの中の選手を眺める景吾を横目に、
私は周りの様子に目を向けた。
────────そして、彼と出逢った。
出逢った、というよりただその姿を見た。
そして見た、というより見つけた。
同じように見学に来ている生徒はたくさんいたのに、
私はしばらくその彼の姿に釘付けになっていた。
彼は、フェンスで遮られたこちら側に、
テニスコートを囲むように広がる人工芝の上で寝っ転がっていた。
コートの中で俊敏に動く選手を見るわけでもなく、
私にように周りの生徒に目を配っているわけでもなく、
ただ空だけを真っ直ぐに見ていた。
傍から見れば高校生かと思うほど高くしなやかな背。
男子にしては少し長髪の群青色の髪。
遠目からわかったのはこれくらいのものなのに。
なぜ目が離せないんだろう？
自分でも不可解な ''ナニカ'' の予感。
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√ルート(プロフ) - 返信が遅れてしまい、申し訳ありません！！そんなに気に入って頂けるなんて、悩みながら書いた甲斐がありました...(笑)とても励みになります(≧▽≦) (2018年8月20日 2時) (
レス) id: 46231e2a59 (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー(プロフ) - このお話、大好きです！文才力すごいですね！ (2018年8月16日 3時) (レス) id: 127851c6f5 (このIDを非表示/違反報告)
√ルート(プロフ) - くしぇるさん» 処女作でそんなことを言って頂けるなんて感謝感激雨あられです！新作でお会いできたときには、応援して下さると嬉しいです！ (2018年4月28日 11時) (レス) id: 46231e2a59 (このIDを非表示/違反報告)
くしぇる(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！ (2018年4月26日 21時) (レス) id: bc0907c9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：√ルート | 作成日時：2018年3月27日 23時
